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冒険者コンラッド
官能リレー小説 - 同性愛♂

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冒険者コンラッド 3

先走りの跡を地面に残しながらコンラッドは歩き続ける。
もはや完全に彼等の術に取り込まれ参加者の一人と化してしまっていた。ローブの者が気づかないのが奇跡だ。
男達の姿は神殿の廃墟の中に消えた。吸い込まれていくかのような不気味さにコンラッドの足が震えた。
そんな中にありながらも、手の中のコンラッドのモノは完全に勃起の域に達してしまっていた…

コンラッド自身、今まで自分がこのような状況下で興奮する…増しては同じ性を持つ男相手に勃起してしまうような歪んだ性癖を持っているなど思ってもいなかった…
そのことに焦り…戸惑いながらも、ここまで昂ってしまった欲望を自制心で抑えるほどの経験も術も持ってはいなかった…

まさかこんな;…
右手を広げると粘着性を持った先走りの液が指に絡み付き、長く糸を引いた…

これも彼らの魔術によるものに相違ない…
そうじゃなければ自分が同性の男相手にこんなに昂る訳は無いんだ…コンラッドはそう自分を言い聞かせる…

コンラッドが自分のこの症状にこんなにも戸惑いを持つのも致し方なかった。
というのもコンラッドの暮らすアストリアの国では同性愛はご法度…
こんな風に男の裸体に対して興奮などしようもんなら、重罪が掛けられることは間違い無かった…

そんな罪に課せられる男たちを、オレンシアの街中でコンラッドも幾度となく見てきた。
男同士で勤しむなどあってはいけない行為…
それはオレンシアの街で…いやアストリアの国全体で、マインドコントロールのように、幼少の時から頭の中に植え付けられてきたものだった…

それなのに…
それが故にコンラッドは罪悪感に苛まれる…
男である自分が同性に魅せられるなどあってはいけない思考…
頭の中ではそうと分かっていながらに、自分が手にした逸物は、コンラッドが今まで体験したことなど無い程に、硬く…勢いを持って垂直に勃ち上がってしまっていた…

この呪縛を一刻も早く解かなければ、オレンシアの街に帰ることなど出来ない…
もしもこの術が掛かったままオレンシアに帰り、男の裸体を見てこんな風に勃起でもしたら;…自分はおろか家族までもが街には居られなくなるだろう…

そう思うと居ても立ってもいられず、コンラッドは自身の硬直を握り締め、彼らの消えた神殿の廃墟の中に歩みを進めざるおえない…


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