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モンスターハンター・ルーバー編
官能リレー小説 - 同性愛♂

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モンスターハンター・ルーバー編 1

ハンターがいつの間にか減っている。珍しい事ではないのだが、今回はどうも様子がおかしかった。

その異変に気が付いた者が居た。
キリン装備の男、ルーバーだ。彼は新入りで仲間も少ないが、センスはある。
異様な流れを気にしつつもどうにも出来ずに、いつも通り1人でハンティングに行く。
別に仲間外れにされているわけではない。
彼の戦い方は独特で連携がとりにくいので、自ら単独行動をしているのだ。なので仲間と行動する事も無いわけではない。
とにかく無謀な行動を起こす人物というわけではなかった。
彼の独特さは防具にも現れていた。
いわゆるキリン装備なのだが、どういうわけか色は白くなく薄緑に近かった。
頭部の形状にも一般の物との差異が見られた。なので遠巻きに見ると全く印象が違う。
大胆に褐色の腹筋を露出したその防具は重装甲とはまた違う雄らしさを振りまいていた。
そんな性的な目で見られていたとも気づかない鈍感な彼はずんずん森の奥へと進んでいく。
彼はミシェルと違い、慎重だったがやはり単独行動は良くなかった。
彼を追うなにかは少しずつ近づいている、仲間が近くに居ればそれに対する対応は出来たろうに。
ルーバーは背後のなにかにようやく気づいた。とにかく不快な予感がした。
彼がとっさにサイドステップをした直後砲弾が先程まで彼が居たところを焦がしていった。
モンスターの攻撃ではなかった。誰かが意図的にモンスター用の武器で狙ってきたのだ。
こんな事をすれば資格剥奪では済まないだろうに…。
この酷い攻撃のせいでルーバーは更に森の奥へと走ることになった。
森の奥へ向かいつつ、追跡者を確認する。
ハンターらしき姿が3つ。ガンランスを持っている者は青い装備を身に付けているらしかった。後の2人は大剣と双剣だった。
ある意味普段から空気のような存在だったルーバーは、さっぱりわけがわからない。
なんでこんな理不尽な目に遭わないといけないのか。
恨まれない人生を選んでいたのに。
ルーバーの頭の中はごちゃごちゃになってきて、不快感しかなくなる。

とりあえず大木に姿を隠しつつ、追跡者の背後に回り込む。
彼等が密集しているおかげでそれは簡単に出来た。
襲撃してきた3人の背後から近寄りホールドアップさせるべきか、まいて逃げるべきか?
ルーバーは迷った。
無駄に相手を刺激するべきではないとわかってはいるが、このまま静かに逃げたところで事態が解決するとは思えない。
しかし相手は3人も居る。尋問するには不安が残る。
ルーバーは決心する。
「もうこうなったらリーダー格を潰すしかないな…」

早速リーダーらしき砲撃を撃ち込んできた奴に急迫し、鎧を大きくそぎ落とした。後の者はリーダー格に攻撃が当たる事を恐れ、反応が大きく遅れた。
ルーバーは後の2人がリーダーごと斬りつけてくるような外道ではない事に安堵した。
リーダー格の鎧は完全に破壊されていた。
褐色の腹筋や胸板が露出している。ただし手加減をしたので、傷はついていない。
後の2人はルーバーに武器の切っ先を向ける。
状況はこう着状態になってしまった。
とりあえずルーバーは襲撃者にいくつか質問を投げかけたが、返事は無かった。
その時、強烈な突風が吹きルーバーの視界が遮られた。
視界が開けた頃には目の前の2人は消えたように居なくなっていた。
逃げたのとはどうも様子が違っていた。なにか異変が起こり、目の前の2人をどうにかしてしまったらしい。
これには隣に居る襲撃者のリーダー格も驚きを隠せない。
大胆に露出した胸板や腹筋を隠す事や隣のルーバーを警戒する事も忘れて辺りを見回している。
襲撃者のリーダーは追い詰められた。一瞬にして人数の優位すらも失い、もうどうにもならない。
襲撃者の恐怖が爆発する。
彼はルーバーを突き飛ばし、滅茶苦茶に走る。
完全に錯乱していた。
ルーバーは必死で彼を追うが、なかなか距離が縮まらない。基礎能力はルーバーに匹敵しているようだ。

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