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雄の陰陽伝
官能リレー小説 - 同性愛♂

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雄の陰陽伝 1

見習い陰陽師である瀬沼頼宣は同じ見習いの少年達に酷く恨まれていた。

頼宣はいわゆる落ちこぼれと言われる部類で、なにをやらせても全く成功しなかった。
人の数倍近く熱心に取り組んでいるのだが、どうしてもなんの技も出すことができない。
血筋は良い、だからこそより悲惨だった。才能が無いと誰もが噂をしていた。
ある日、そんな彼が高位の魔族を召喚してしまった。偶然では無かった。
彼には人とは違う血が流れていたのだ。だから人間と同じやり方で術を使おうとしても出せなかったのだ。
それからはとんとん拍子だった。
相変わらず落ちこぼれのままだが、様々な所から声がかかるようになっていった。

「落ちこぼれなのに偉い人から引っ張りだこなのは、家柄のコネを使っているから」という噂が流れるようになるのに時間はかからなかった。
頼宣はただただ悲しかった。術も使えないのに一方的に期待をされ挙げ句に周囲は邪推する、全てが辛かった。

自分に神獣の血が流れているとも知らない彼は一人山に向かった。
そして川に着くと着物を脱いで褌姿になった。澄んだ水で身を清め、嫌な事を忘れる…そんなつもりだった。
しかし、その些細な気分転換すらも邪魔をされる事となる。

「ここなら誰にも見られはしないさ…」
「襲撃なんてやっぱり駄目だよ。やめようよ」
5人の少年達がそれぞれ花…今で言うラフレシアに似た形状の物を手に話し合っている。
顔は頼宣に見られぬように覆っているが彼等も褌姿だ。
彼等は頼宣に向かって催淫性の花粉を放ち、動きが鈍った所を袋叩きにして陰陽師を続けられない体にしてしまうつもりだった。
男として屈辱を与える事も出来る効率の良い作戦だった。
「見てみろよアイツの身体…手脚が長くてなんかむかつくぜぇ…」
「瀬沼の血筋の男子は、どいつも美丈夫だって誰かが言ってたさ。」
「やっぱ家柄かよ…何の力もねーくせに偉そうにしやがってぇ」
「それも今日までって訳だな…たっぷり可愛がってやろぜ…」

そんなこととは知らない頼宣は膝まで水に浸かり、汗で滑る身体に水を掛けていた。
着古した褌が水を吸い、股間に貼付く…
それによりやっと生え揃った陰毛が、黒く浮かび上がっていた。

「これも洗わなくちゃだな…」
薄地になった褌…瀬沼家から持ってきた褌は総べて隠され、頼宣の持っている褌はこれ1枚だった。

頼宣は褌に手をかけ、一気にほどいていた。
誰も居ないと思っているから隠すことすらしない。
それが襲撃者を更に苛立たせた。
「あの野郎…中々いいものを持っているじゃないか」
そんなひがみっぽい台詞を吐く5人の褌の盛り上がりも中々悪くない大きさではあるが…。

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