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迷路の黒い獣
官能リレー小説 - 同性愛♂

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迷路の黒い獣 2

黒い塊はまるで滑らかな彫刻の表面に見える。それが周囲を覆い尽くしている。
まさか周囲の黒い物の全てが生きているのか…。その予感は当たった。
黒の壁のように思われていたそれは、黒光りする肉体の男達が隙間無く群がっていたのだ。
それもただの男達ではない。
誰もが黒豹の頭部を持ち筋肉質な体型をしていた。
亜人・獣人の存在は噂には聞いていた。そんなあやふやな存在が周囲を取り囲んでいる…。
この状況に声も出ない。
そうこうしているうちに黒豹がフェリクスにじりじり近寄っていく。どういうわけかフェリクスは股間の垂れさがった物に目が行ってしまう。
狩猟動物を思わせるしなやかな筋肉とは対照的に、それは人のものと何ら変わることは無かったのだ。
それが返って生々しく、フェリクスは恐怖を感じずにはいられない。
「く、来るな…」
やっとの思いで、枯れた声が出る…
その声に一瞬黒豹は歩みを止めたが、次ぎには開かれたフェリクスの脚の間に立ち、銀色の瞳でフェリクスの裸体を見下ろしてきた。
その黒豹は格上らしく、唯一手首や足首等に金色の装飾を巻き付けていた。
腰にも煌びやかな金や宝石が巻き付いていたが、それらは彼の性器を隠す役割は持っていない。
彼等には股間を隠す文化が無いのか、という考えがフェリクスの頭をよぎったがどうやらそれは違うようだった。
黒い肉体美を惜しげも無く晒している癖に、どことなく恥ずかしそうな雰囲気があった。
顔にも迷いがある様なそんな感じがする。
そんなリーダー格の黒ヒョウの、戸惑ったような恥じらいに安堵せずにはいられない…
何も今すぐに取って喰われるという訳でもなさそうだった。
冷静を取り戻したフェリクスは、もう一度格上の黒ヒョウの股間を凝視する…
褐色の豊かな陰毛に垂れ下がる男根は、蓑虫のように小さく縮み上がっていた。
それは明らかに周りの黒ヒョウの物よりも格段に劣り、もちろんフェリクスの物よりも小さかった…

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