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勇者が消えた?
官能リレー小説 - 同性愛♂

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勇者が消えた? 4

「うっ、あっ」
一人の男が小さく呻くと、その手に握られていた肉棒から勢いよく精子が発射される。
その瞬間、ムアークは思わず目を逸らしてしまった。
「あっ、ああ…」
次の瞬間には別の男が絶頂を迎えていた。そして更にその次、更にその次と…次々に部下たちが果てていく。
それを見ていたムアークもまた、股間に熱を感じ始めた。
「ぐぅ…、私まで…」
ムアークは歯を食い縛って我慢しようとするが、その努力も虚しく、彼も限界を迎える。
「うぁ、あ…」
遂に彼はズボンに手をかけ、一気にずり下ろすと、そこから立派なモノが姿を現した。
その大きさは規格外と言って差し支えない程の大きさであり、今にもはち切れんばかりになっていた。
だが、目の前で部下達が巨大な花弁に包まれていくのを見るとその興奮も萎えていった。
ぐっぽぐっぽと音を立てながら取り込まれていく様子は、まるで捕食シーンを見ているかのようであった。
やがて部下の全てが取り込まれると、大木はその身を揺らし始めた。
それはまるで歓喜のダンスのように、愉しげなリズムで揺れ続ける。
「ひっ…」
ムアークは恐怖で尻餅をつく。
どう見ても樹木にしか見えないというのに、まるで流動体のように滑らかに動いている。その姿はまるで意思を持っているかのように思えた。
もしかしたらこれは大木に擬態した全く別のものではないか、ムアークはそう推測したが、仮にそうだとしても今の彼には何も出来なかった。
取り込まれた部下達を助け出すことはおろか、自分までもがあの大木の魔力に囚われてしまいかねない。
そうこうしているうちに部下を包んだ花弁が収縮を始め、袋状になって完全に密閉された。こうなってしまえば勇者達のように自力での脱出は不可能となる。
やがて、新たに袋状となった花も激しく伸縮を始めると中の男達は苦しげに喘いだ。
そして、一際大きくビクンと跳ねると大量の精液を吐き出した。
彼等を取り込んだことにより大木は満足したのか、ゆっくりと動きを止めていく。
そして再び沈黙が訪れた。
ムアークは、ただ黙ってそれを見ることしかできなかった。
男達を内包した花はガラス細工の花の様に硬化した。この変化により花弁が搾るような動きをする事は無くなったのだが、それでも内部からは快楽による苦悶の声が漏れ聞こえてくる。
ムアークは彼等の事が心配でならなかったが、迂闊に近づく事は出来ない。今回の調査は勇者を助けるどころか被害者を無駄に増やしただけという最悪の結末を迎えると思われた。だが、事態は意外な展開を見せることになる。

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