混乱の古代遺跡 3
「なら、話は早い。俺と一緒に来てくれ。リーダーの所へ案内する」
「分かった」
俺達は剣士の後に続くように歩き出す。仮面の二人は相変わらず黙ったままだった。
しばらく歩くと前方に明かりが見えてくる。同様の現象に襲われたらしいオークが何体か運び込まれていて、素っ裸のまま吊るされていた。
両手両足をXの字に広げられ、まるで蜘蛛の糸に絡め取られた獲物のようだ。
「リーダー!王都の兵士を連れてきたぞ!」
剣士が声を上げると奥から一人の男が出てきた。筋肉質な身体に巨大な金棒を担いでいる。その男は俺を見るとニヤリと笑みを浮かべた。