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ドラゴンを搾る罠
官能リレー小説 - 同性愛♂

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ドラゴンを搾る罠 1

その空間は既に何体もの屈強な雄竜を捕らえていた。それでもまだ足りず、新たな竜人を引き寄せていく。
淡い水色の竜の青年であるナイームは、緑色のビキニと同じく緑色をした簡易的な胸当てだけを身につけていた。
彼は何の武器も持たずに洞窟のような奇妙な空間を進んでいく。
彼は奥底のピンクの花が放つ特殊な香りに誘引されていた。
他の男達も同じように吸い寄せられたとも気づかずにナイームはただただ歪な穴を突き進む。
その時、ナイームの右足に何かが引っかかりよろめきそうになる。
固くも弾力のあるそれは、濁った桃色をした肉片のように見えた。
ナイームが訝しそうに周囲を見渡すと、所々の岩肌から同じように生えてきていた。
グニグニと震える肉片に気色悪さを覚えつつ、ナイームは誘われるように穴の奥へと進み続ける。
段々と増える肉片に道を塞がれつつ、無理矢理掻き分けて必死に歪な洞窟を進むナイーム。
ふと突き出された肉片に何か赤いものが吊るされているのに気がついた。
ナイームは血の塊かと思ったが、それは赤いビキニだった。大量の我慢汁が付着しており、ヌルヌルとしている。
それだけではなかった。様々な色の装備が散乱していたのだ。
そのいくつかを拾いながら、恐らくは行方不明になった雄竜の物だろうとナイームは推理する。
それらが大量に散らかっているということは無防備なナイーム本人も危ないのだが、そこまでは頭が回らなかった。ただ、花を目指した脱落者としか認識していない。
むしろ、彼等が脱落して都合がいいとすら思っていた。

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