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聖水を浴びる者
官能リレー小説 - 同性愛♂

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聖水を浴びる者 2

「あれは一体…?」
ローブの男が指をさした。白い筒が水の中で浮き沈みしている。
若者はすぐにそれが何なのか勘づいた。筒の内側に柔らかい物がはめ込まれている物といえば性具しかないからだ。
若者はなんと説明すべきか迷った。
 
「あぁ〜っ……俺にはあれが、まぁハメ筒に見えるんだが……」

だが誤魔化したところで意味はないだろうと、さっさと自分の見解を示してしまう。
この年上の参謀はプライベートが見えにくく、いつも一歩引いて見ていることが多いのだ。

「あぁなるほど、そう言われればハメ筒ですね。ですが」

――何故そんなモノが聖域に?
場違いな品物に二人して首を傾げてしまう。
すると周囲の警戒を終えた斥候が戻ってきた。

「敵影および罠は無かった。休憩に移らせるべき。……どうかした?」

コクリと首を傾げ、こちらをつぶらな瞳で見上げてくる。
この男装の部下は能力は優秀なのだが、どこか幼いところがある。
さすがに男のそういった欲求がわからない無知ではないが、下手に教えがたい無垢さがあった。

「えぇまあ。ほらあそこにハメ筒が」

隣の男にそういった情緒は無縁らしい。

「確かに、あれは男性用の性欲処理具。先客の忘れ物にしては奇妙。」

そうなのだ。可能性で言えば、前に来た連中が休憩時に使い置き忘れたと考えるのが一番だ。
だがここは聖域。使って洗ったとしても、忘れるのは不注意に過ぎる。
それに妙に光沢があり、素材は良いモノのようにも見えるのだ。

「私としても、その意見には賛成です。まるで大理石か魔法金属の如き見た目なのですから。」

前衛の男達もその奇妙な筒を認識し始めた。休憩をしていたはずの男が引き寄せられるみたいに筒の周囲に集まってくる。
男が邪魔になり、筒が見えなくなった。
彼等は金で雇った傭兵や冒険者をかき集めたものなので、装備はどれも簡素で統一性がない。
そのうちの一人が無遠慮に泉に身を浸すと、おもわずといった風に性具を拾い上げる。
浄化の力で魔物の血に宿る穢れが祓われる煙の中、白いハメ筒から黒い靄が立ち昇ることに気づいた。

「おい! ちょっと待t」

嫌な予感に大声で注意を促がそうとした時だ。
おもむろにズボンを脱いだ男は、その汚らしいケツ穴に性具を押し込んだ。

真っ白な表面が吸い込まれるように収まると、卑猥な突起がケツの皺に食い込み振動しだす。
普通なら切れて血まみれになるような太さが、当たり前のように穴を広げまるで一体化したようだ。
寄生でもされたように突然の凶行をした男は、野太い声で嬌声をあげた。

「ヲオオッ! ア゛ァオ、ホォオアッ! アッー!!」

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