PiPi's World 投稿小説

禁断の術
官能リレー小説 - 同性愛♂

の最初へ
 -1
 1
の最後へ

禁断の術 1

どことなく武士らしい雰囲気のある少年達が刀を片手に持ち人気のない町外れの空き家に集まっていく。ヒソヒソと静かに話しながら歩いている少年はどれも褌姿だった。
彼等はある少年を闇討ちする為に集まったのだ。
全員が空き家に入ると早速一人の少年が口を開いた。
「あいつは落ちこぼれだったのに、俺達を差し置いて選ばれるとは!」
そうだ、おかしいと賛同する声が響いた。
少年達が不満を爆発させるのも無理はない。成績の悪いある少年が彼らを差し置いて剣士代表に選ばれたからだ。
彼等はちょっとした法術が使える、しかしその少年だけはそれが全く使えなかったのだ。基礎的な物ですら…。
法術が使えるのは今回の選抜の最低限の基準のはずである。それなのにその少年が選ばれ、そのまま認定の巻物を受け取りに行ってしまった。
その道中に先回りし、足止めしてやろうというのが彼等の目的だ。
しかし既に彼らはその少年の策にハマっていた事を知らない、何故なら彼の影には常に魔神が潜んでおり契約者の彼の意図とは関係なく動き襲撃をかけようとする彼らにこの小屋に集まるように仕向けたのだ。小屋に入ると自然と褌姿になっているのも魔神は男色なのだ……。
「喰い放題だぁ!」
「!!!!」
木戸を蹴り飛ばして入ってきた少年剣士は目の前に居た少年に斬りかかる……まるで居合い切りの様に。
「!!!!ぁああっあああ!」
黒く禍々しい刀身に深紅の模様が施された刀は少年の魂を切り裂いた。
少年の魂、それは聖なる紋章の刻まれた褌のことである。
この地域の剣士は紋章の刻まれた褌が支給されるという変わった風習があった。褌であればむやみに人に見せびらかす事もないし、無くすということもないからである。
また、肌に触れる場所に紋章があるのでそれなりに増強効果はあった。
肉体を傷つけることなく、それだけが見事に裂かれていた。当然魔神のためである。
その魔神が今回狙われていた少年剣士の背後からわき出るように姿を現した。襲撃者の少年達は魔神の出現に混乱して、出口のない空き家を逃げ惑う。
赤い肌に獅子の頭部を持つその魔神は目の前の少年が裸にされているのを見て喜んだ。
「あの紋章のある褌があるとどうもやりにくくてな…この調子で他の男のも頼むぞ」

SNSでこの小説を紹介

同性愛♂の他のリレー小説

こちらから小説を探す