Girls,be ambitious. 11
(え?・・・)
僕は目を見開き、固まったように露出された青海川自身を見つめた。
「夢とは懸け離れていて、笑ちゃうだろ?
女子たちが挙って黄色い声を上げる青海川銀慈のペニ○は・・お子様並みだ・・」
青海川の声は震えていた。
その瞳は身体同様に赤く充血していた。
「生えてこないのか?」
俺はおずおずとした声で訊ねた。
「ああ1本もな。パイパンってやつだ・・
それに身長は190もあんのに、コレは10cmにも満たない皮っ被りだ・・笑いたければ笑え・・」
青海川は自分を卑下するかのように言い捨て、拳をプルプルと震わせた。
それは確かに青海川のモノとしては意外ではあった。
しかしそれにも増して、皆から多大な期待を駆られて育ち、それに応えようと必死に努力してきた青海川にとっては、誰にも見せられない汚点なのだと思えた。
「笑える訳ない・・俺だって手で剥かなくちゃいけない仮性だし、大きさだって13cmがいいとこだ・・」
「見せてよ・」
「え?・・」
「だからお前の・・見せてよ・・」
青海川はすっかり力を無くした俺のパンツのモッコリを真剣な眼差しで凝視していた。
「う、うん・・」
恥ずかしかった。
あのままの流れであったならば、パンツを下ろすことなど何なくできた筈だった。
それが青海川の、思っていもなかったモノを見せられ、それにどこか同情し、あれ程あった勢いはすっかりと消えうせ、モノは小さく萎えていたのだ。
「どうしたんだ?俺を哀れんで、見せられなくなったか?」
青海川とて、すっかりと小さくなった自身を指で摘み上げ、その皮を伸ばして見せた。
「んなんじゃ、ねー!」
俺は覚悟を決めて、ゴムを少しずつ下ろす。
「そこで止めろ。」
青海川の声は命令口調だった。
萎えた陰茎はまだパンツの中だった。露出したのは黒い陰毛の茂みだけだった。
青海川はそれを羨やむかのような視線で、じっと見つめていた。
暫しの沈黙が俺の恥ずかしさを増長させた。
こんなにも自分の陰毛を見られた経験などある訳もなく、同じ恥ずかしさならば、そのモノをずばり見られる方が納得もいくと思った。
「もう、いいだろ?・・」
おずおずと声を上げる俺を遮り、青海川は好奇心いっぱいといった口調で言った。
「触っても・・いいか?」
「え?・・」
「その毛・・堅いんだろ?触わらせてくれよ・・」
「う、うん・・」
俺は断ることなどできなかった。
無毛の青海川にとって、陰毛を触ることは始めての体験だと思えたからだ。
「ぅ・・」
微かに震えた指先がその茂みに触れた時、俺は微かに声を漏らしていた。
「ぞくぞくするよな」
青海川はそれを楽しむかのような練っとりとした弾んだ声で、微笑みかけてきた。
「もっと、ちゃんと見ていいか?」
俺の目を覗き込んでくる青海川の瞳は、少年のように輝いている。
「う、うん・・」
仕方無く俺は、跪いた青海川の髪に手を宛てがう。
「陰毛って、固いんだな・・指を刺すよ・・」
青海川の5本の指は、柔んわりと、その毛質を確しかめるように動き回る。
「ぁ・・」
何ともいえない触手に、俺の身体がビクッと爆ぜる。
と、同時に、萎えていた竿が、ピクリと擡げ初める。
芯の通り初めたソレは薄布を持ち上げ、弧を描くように起立していく。
「陰毛触られて…気持ちいいんだな…」
青海川の確認するかのような声に、俺は赤面せずにはいられなかった。
陰毛を触られて気持ちいいばかりではなかった。
俺は今、学校の階段の踊場で、パンツの前立てを根元すれすれまで下げられ、
黒々とした陰毛を曝け出した状態で、ソレを隠すかのようにテントを張った中竿が"頂"を作っているのだ。
その現実離れした状況が俺を混乱させ、そのスリルが堪らなく俺を興奮へと導いているのだと思えた。
「は、恥ずかしいよ…」
情けない声で、両手でソコを覆うものの、あっさりと手首を握られ、左右に開かれる…
「や…めろ…」
俺の太腿がピクピクと痙攣する。
「やめろ?…言葉とは裏腹に、身体は正直ってやつか?」
青海川はくんくんと小鼻を動かし、ソレを嗅ぐように鼻先を近づけてくる。
俺は眉を顰めてそれを凝視する。
その先端に"点"のように出来た濡れ染みは、あっという間に薄布を飛び越え、大きな汁玉を作っていく。