Girls,be ambitious. 1
最近、俺は寝不足だ。
今も授業中だが瞼と瞼がくっ付きたがっている。
1時限目は爆睡、2限目爆睡までカウントダウン・・・。
遊びたい盛りだが、夜遊びしまくって寝不足なワケじゃない。
原因は、あの夢・・・。
ここのところ毎日奇妙な夢をみて目が覚める。
それはただのゆめじゃない。
アイツの、青海川 銀慈(オウミガワ ギンジ)の・・・。
青海川が転校して来たのは丁度10日前。
真っ黒の瞳が印象的で精悍な顔つき、身長は190cm近くあり、がっちりとした体つき。
おまけにあまり話さない寡黙さがクールな雰囲気をかもし出している。
ソッコークラス問わず女の熱い視線の的になった。
それだけに留まらず、男から見ても羨ましくなるようなフェロモン的魅力を持っている。
故に・・・休み時間ともなるとうちのクラスのドア・窓には絶えず人だかりができていた。
まるで街頭に群がる蛾や羽虫のように。
1日にしてその名は学校中に知れ渡ったと言っても過言ではないだろう。
異変が起きたのはその夜。
夢をみた。
2つの裸体が淫らに、蛇のように絡みついてSEXしている。
その一方は青海川
もう一方は…喘いでいるのは……俺!?
激しく、悩ましく、艶めかしく交わりあっている。
夢なのに凄くリアルで肌の湿っぽさを、厭らしい水音を、息遣いを感じる。
艶めいた声を出して俺が鳴く。
ヤツはそれに反応して更に動きを激しくする。
第3者の目で見つめていた意識のある俺は、このいやに現実味のあるSEXに耐えられず目を瞑り叫ぶーーー
と同時に目が覚めた。
動悸が激しく、心臓がドクドク脈打ち自己主張をする。
「なんだ…これ。」
今日初めて会ったろくに話もした事がない相手と、しかもSEXしてる夢をみるなんて。
しかも、男…
スッゴい可愛い女の子ならまだしも、男かよ!