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集団痴漢
官能リレー小説 - 同性愛♂

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集団痴漢 23

暫く待つと淳が歩いてきた。大介を見つけると申し訳なさそうな表情を見せる。

「おっス、おっはよ!!」

大介は普段にも増して笑顔を作った。焼けて真っ黒な肌と清潔な白い歯が淳の心を不安から救う。もちろん大介にとってそれは100%の笑顔では無い。しかし、淳をこれ以上不安にさせたくなかったのだ。

「大介、あの…」
「さ、行こうぜ!!」

大介は淳の肩をポンと押して電車に乗り込んだ。

「俺、一緒に居るから」

ポロッと呟いた大介の一言が淳の胸に響いた。



ありがとうと、淳が口を開こうとした時、他にも電車に乗ろうという客に押されるようにして乗車してしまった。
見れば、大介もまた電車に乗っていたが、淳とは離れてしまっていた。

そういえばと、淳は思い出す。

最初の災難は電車の中から始まったのだと……。
かたかたと、身体が奮えてしまいそうだ。

パニックになりそうな自分を、淳は目をつぶり大丈夫だと自身に言い聞かせた。

しかし、淳に魔の手が伸びる。それも4〜5人からだ。胸や股など色々なところを触られ、変な感覚が体を走る。
「楽しませてやるよ」
その声で淳はすべてを悟った。満員電車では動けないから我慢するしかないことも。
でも我慢するのを許さないと言わんばかりに男たちは淳を攻め立てる。チャックをあけ逸物を引っ張り出したり、服の隙間から乳首をくすぐったり。
「やめろ、やめろよ」
と言おうとするも、くすぐったさからか声ではなく息がもれてしまう。
虚ろな目で大介を探すが、その姿は折り重なる人の群れに遮られて見つけることはできない。

(大介・・・何所にいるんだ?・・・)

そんな淳の思いを悟ったのか、男の1人が制服のズボン上から飛び出したボクサーパンツのゴムを両手で掴み、それをグッと上に持ち上げた。
(うぁ!?)
淳の身体は宙に浮き、同時にベルトの重みでズボンだけがストンと車輌の床に落ちた。
(い!痛てーよ・・・)
ボクサーパンツが股上に食い込み、出された逸物に刺激が走った。
淳は男の肩を掴み、いやいやと頭を振りながらも、目線が上がったことで車輌を見渡せる位置になったことが分かった。

(あ!大介!)
車輌結合部に追いやられた大介は、硬く目を閉じ・・天を仰いでいた。
後ろのガテン男に羽交い締めにされているのだろう・・
苦痛に歪むその表情は、男らしさを誇る大介のものとは思えないものだった。
微かに高潮した顔が、薄紅に火照り、額に髪が貼り付いていた。
男が首筋を舌で舐め上げると、大介の結んだ唇が解け、一筋の涎が光って流れた。
(・・・大介・・・)

淳はこんな大介の弱々しい姿を見たくは無かったが、それでも目が離せなかった。
自分の身体にも触手を受けながらも、淳の意識は恥辱を受ける大介へと集中していた。

列車がカーブに差し掛かり、車輌がガタンと大きく揺れた。
人の群れが1方向に流れ、大介の全身が一瞬、淳の位置から垣間見ることができた。

大介の下半身は既に何も着けてはおらず、先走りで滑った逸物が若竹のごとく、勇ましく光っていた。
(・・・大介・・・)

大介のその姿を認めた瞬間に、ボクサーバンツのゴムは淳の体重を支えきれずに、弛んで伸びきり、その役目を果たさなくなった。
同時に宙に浮いていた淳の身体も、柔んわりと床に下ろされた。

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