集団痴漢 15
淳は青ざめた顔で覚悟を決めたように呟く。
「…だ、大介は関係ないから…俺だけを…」
「ダメだ!」
それを遮ったのは大介だった。
「淳に酷いことすんな!俺が…俺が変わりになるから」
「大介、何言ってんだよ。巻き込みたくないよ!」
「…俺だけ助かって、このままお前残して帰れるわけないだろ。」
「大介…」
そんな2人の会話を聞いている男たち。
「素晴らしい!美しい友情だな、感動した!」
髭の男が言う。しかし感情はこもっておらず、チャラけた言い方に周りでも笑いが起こった。
「なら、話しを変えようか……」
にやにやと笑いながらスーツの男が大介に近付きながら言う。
それを周りの男達は見遣っていた。
スーツの男は大介のズボンを下着ごと引き下ろし、ポケットから出したカメラで写真を撮った。
「こんな写真をバラ撒かれても、君は彼を怨んだりしないかな?どっちかの恥ずかしい写真をサイトで公開してもいいし……」
綺麗事が何時まで言えるかなと、辺りの男達は再び笑った。
大介と淳は蒼白になっていくばかりだ。
写真を撮られてしまった以上、もう引き返せなくなった大介。
淳の申し訳なさそうな表情が痛かった。
2人とも真っ白で、自分を助けることも相手を助けることも出来ずにいた。
「っはは、そんな悲しい顔すんなよ!大丈夫、2人一緒なら辛さは半分、快感は二倍だぜ!」
男たちは笑いを起こす。淳も大介も抵抗しない。
「安心しな、定期的に俺らと少し遊んでくれりゃ写真はバラまいたりしねーから。誰にもバレねぇ。お前等も普通の生活が出来る」
安心など出来ないセリフだったが、大介にとってはほんの少し不安が無くなった気がした。
それじゃあと、男達は淳と大介それぞれに取り囲むように群がった。
「やぁ………ぁぁっ」
軽く離れた場所で淳の奇声が上がり、行為が再開されてしまったのだと大介にしらしめた。
「おっと……」
ぐいっと、大介も大介で服を捲くられ肌を露にさせられてしまう。
震える大介の胸を、やおら目の前に立つ男の唇が、舌が這う。
「っ…………んんっっ!!」
大介の身体が痙攣し、叫ぼうとしたのを横から男のごつごつした指が唇を割って入って来た。
「ま、初めてだからな…いい声だがあんまり煩くすんなよ」
そしてその指を外すと、後ろから捕まえていた男が強引に大介の唇を奪った。
小中高と恋愛や勉強よりもスポーツを一番にしてきた大介。そんな少年にとって、初めての口づけになった。
「んっ、んんん…」
前から別の男が胸の突起を舌で弄ぶ。大介の下半身は、触れられてもいないのに徐々に変化を見せてきた。
淳と同じく体毛は薄い。適度に引き締まった腹筋や尻。股間の物もまだまだ少年だが、身体に触れられる度に硬さを増していった。