集団痴漢 13
結局淳はそのタクシーを使い、学校へと行った。早く着き無事ではあったが、高校生の淳にとってタクシー料金は痛かった。
その日は授業も部活も順調に進み、淳も昨日のことが嘘のように感じていた。
日も暮れかけて部活が終わり、サッカーのユニのまま帰り始めた淳と大介。
「昨日は途中で抜けてゴメンな!今日は一緒に帰るからさ」
と詫びる大介。そんな親友を淳は心強く感じた。
…しかし、そう甘くは無かった。
学校の校門を出てすぐの場所に、例の男たちが居たのだ。淳が気づいた頃にはわずか数メートルまで近付いていた。
男たちと目が合い、息をのむ淳。男たちは薄ら笑いを浮かべゆっくり細い道の方へ歩いて行く。
その目が何を意味していたのか、淳には分かった。
「…大介、ごめん。俺ちょっと用が出来た。先に帰っていいよ。」
「あ?どうしたんだよいきなり?」
「何でもない、じゃーな」
無理に作った笑顔で小道に消えていく淳。
親友の大介がそれをおかしいと思わないはずが無かった。
迷いもなく大介は淳の後をつけて細い道へと入っていく。…今までとは全く違う別世界へと。
大介は小道を進んでいった。だが淳が速かったのか見失ってしまった。
「くっそー、ドコ行ったんだアイツ…」
道を進むと公園に出た。辺りは薄暗く、切れかけた電灯がチカチカと光っている。
人はおろか犬も猫も見当たらない。
「うーん…」
とりあえず公園に入る大介。その時、微かな呻き声が聞こえた。大介はハッと辺りを見渡し、ボロいトイレを見つけた。
(ま、マジかよ…淳かな…。まさか薬とかヤバいことやってねーよな…)
トイレへゆっくり近付く。まさか男たちと関係しているなどとは夢にも思っていなかった。
男達に囲まれるようにして、淳は犯されていた。
四方から男に押さえ付けられるまま、尻を突き出す格好で男のモノを突き入れられながら、口でもくわえていた。
随分と馴れた様子のそれに、淳の姿に、大介は息を呑んだ。
「ふぁ…………ぁんっ」
びちゃびちゃと、淳はペ○スをしゃぶられて達しているようだった。
隙間から見えるようにして、男達も淳も饗宴を続けていた。
大介に気付かずに……。
(な、な、何やって…)
大介はその場に固まってしまう。目の前で起こっている光景を理解できないのだ。
もともとスポーツ一筋で考えることが苦手な大介。性にもあまり興味が無く知識が乏しかった。
なぜ男同士で?
なぜ淳が?
自分は何をすればいい?
もし無理矢理なら親友を助けるべきか?
でも走ってここを立ち去りたい。
頭の中を色々な疑問が渦巻き、大介を混乱させていた。
「やぁどうしたの??」
後ろから突然肩を触られ大介は心臓が飛び出るほど驚いた。トイレの壁に背中を打ちつけ、驚きの表情で見上げる。