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枝の花を散らすまで
官能リレー小説 - 時代物

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枝の花を散らすまで 3

「この中に入っているものはなんだ?」
梅次郎は尋ねた。
「さぁ、よくは分からねぇが、なんか偉い奴に献上するものらしい。詳しくは聞かされていないんでね。すまんな兄さん、俺たちゃこれ以上は本当に何も知らねえんだよ」
運び手は申し訳なさそうに言う。梅次郎は少し考えた。
明らかに中にあるものは異様だ。放置していれば大変なことになるかもしれない。
運び手二人はそれを「何も知らされていないから」と深く考えることもせずに、陰茎を硬くしながらここまで運んできたのだ。危機意識が薄いにも程があるが、この二人には罪はない。
その時だった。
『い、イくぅう!』
駕篭の中から一際大きな叫び声が聞こえたかと思うと、駕篭は突然ガタガタと揺れてそれから微動だにしなくなった。
「な、なんだぁ?中の奴はもう限界か?」
「まぁ、あんな声出してりゃな。しかし、この駕篭の中にいる女、相当淫乱じゃねぇか。全くとんでもないものを運んじまったよ」
運び手二人は呆れた様子で言うが、彼等の褌は我慢汁でドロドロに汚れていた。
「俺が中身を確認しよう」
梅次郎はそう言って駕篭に手をかけた。
駕篭の中は熱気と湿気で満たされており、むわっとした空気が立ち込めていた。
それなのに中には誰も居なかった。その代わり、奇妙な形をした銀色の物体があった。
それはまるで男性の生殖器のような形状をしていた。
しかも、その先端からは本物の男根の様に透明な液体が溢れ出し駕篭の中を濡らしていた。
「こ、これは…」
梅次郎はその奇怪な物を目の当たりにし、一瞬たじろいだ。
「なんだぁ?これ」
「さあ、なんだろうな?」
二人の運び手も興味深そうにその銀棒を眺める。
梅次郎はこれが何かを理解した。そして同時にそれが危険なものであるということにも。
「おい、すぐにここを離れるぞ!」
梅次郎は声を上げた。だが、時既に遅し。
その瞬間、銀の棒から射精のように大量の白い粘液が噴出されて辺り一面に飛び散った。

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