PiPi's World 投稿小説

小さな村の秘薬
官能リレー小説 - 時代物

の最初へ
 0
 2
の最後へ

小さな村の秘薬 2

鬼は水晶を凝視した。淡い光を放ち続けるそれを見て、自分はこれからどのような運命を辿ることになるのだろうかと思った。
水晶の中には封印された鬼達の姿が見える。
そのどれもが褌すら締めておらず裸体であった。そして、今にも射精しそうな巨根を握り締めた状態で固まっていた。
「お前は鬼を恐れていないのか?」
鬼は不思議に思い尋ねた。
「ううん、鬼の力は恐ろしいと思ってるよ。だから、私は貴方の力がどうなるかを見なくてはならない」
そう答えると、桃太郎は水晶のひとつを手に取った。
「いくつもの鬼の力が集まることによる増幅、それは彼等の精巣の中で起こっていたこと。だから彼等は男の象徴を握った姿で結晶化したの」
桃太郎の説明を鬼は無言で聞いていた。
常に孤独だった彼にとって生殖器などただの排泄器官に過ぎなかったからだ。
だが孤独なのはこの封印された鬼達も同じだと感じた。
彼等も村人から恐怖の対象として忌み嫌われ、鬼同士で寄り集って生きるしかなかったのだ。
そのせいで子種を溜め込んだ精巣と精巣が共鳴し合い、鬼達の妖力が高まっていった。
追いやられた者達の悲しい末路だ。
狭い小屋の中で素っ裸になった鬼達が太い男根を握り締めて、溜め込まれた濃厚な子種を一滴も放つことなく次々と結晶と化していく。そんな光景を想像してみた。
鬼にはそれが悲しく思えた。
しかし、同時に鬼として生きることに誇りを感じていた彼はそれを羨ましいとも感じた。
そして思う。もしこの中に封じ込められたらどんな気持ちになるだろう?
桃太郎はそんな鬼の思いを察したかのように、手にした水晶を鬼に手渡した。
鬼は受け取った水晶をしげしげと見つめる。中には青い肌にねじれた一本角を持つ大柄な鬼の姿があった。
その股間では、青黒い巨大なイチモツが天に向かってそそり立っていた。
見ているだけでむせ返りそうになるほどの雄臭を放っているのがわかった。鬼は息を飲む。
鬼が持つ雄々しさが凝縮されたかのような剛直である。

SNSでこの小説を紹介

時代物の他のリレー小説

こちらから小説を探す