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忍者の隠れ里
官能リレー小説 - 時代物

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忍者の隠れ里 23

だがそれだけでは終わらない。むしろ今始まったばかりなのだ。亮鬼は勢い良く腰を振り始めた。それもまるで何かに取り憑かれたかの如く一心不乱にである。

パンッ パンッ パンッ パンッ パンッ パンッ パンッ パンッ…

肉と肉のぶつかり合う淫らな音が辺りに響き渡る。
「ひぎいぃぃぃぃっ!!?チ…チ○ボぉ!!!ヂ○ボいいぃぃぃぃ〜〜〜っ!!!!いぐうぅぅぅ〜〜〜〜っ!!!?」
八千代の女陰がブシャアァァッと勢い良く潮を噴いた。彼女は身体を海老反りにして快感に悶える。
「ハァッ…ハァッ…ハァッ…ハァッ…」
その間も亮鬼はひたすら腰を振り続け、容赦無く八千代を責め続ける。二人の結合部からはジュブッジュブッという水音がし、八千代の淫汁と亮鬼の先走り汁の入り混じった滴がほとばしる。
それはもはや人の交わりに非ず、ただただ快楽を貪るだけの獣の交わりだった。

そのような激しい交わりが行われている茂みを横目に、街道を姫の籠の行列が通過して行った。
「ち…千鳥ちゃん、見て…あれ…」
行列の中腹近くで千鳥と共に護衛に当たっていた華林は、茂みの中で人目もはばからずに大声を上げて情熱的に愛し合う男女を見付け、相棒の千鳥に教えた。
「うわぁ…こんな人通りも多い街道に近い雑木林の中で…良くやるねぇ…」
千鳥も男女の大胆さに思わずたじたじになりながら応える…が、二人ともそれが亮鬼と八千代である事には気付いていない。そして行列は先頭であり最も重要な前面の護衛である八千代と亮鬼を欠いたまま進んでいき、ついに隣藩との国堺に至った。

このあたりでいいかげんみんなも異常事態に気づいたが、しょせん忍とは闇に生き、闇に死ぬ使い捨ての駒。
たとえ何があろうと、任務放棄など許されない。
しかしこれが初めての任務である華林たちに、そんなことできるはずもなく。
亮鬼を探しに行こうとする華林たちを、美夏が悪戦苦闘しながらそれを抑え。
何とかお姫様の籠を目的地まで警護することに成功した。
任務という枷を失った華林たちの行動は迅速だった。
美夏が依頼主に簡単な挨拶をしているそのスキに、亮鬼(+α)を探しに飛び出していったのである。
ヘタをすれば抜け忍扱いされてもおかしくないだけに、美夏も挨拶を済ませるなり急いでその後を追った。
彼女たちがどこから探すか、おおよその見当がついていたからである。
幸い、華林たちはすぐに見つかった。
行方不明だった亮鬼と八千代が、国境近くの街道から動くことなく情事にふけっていてくれたおかげだった。
でもそれがよかったのかと言われると、YESとは答えにくい。
何しろ2人は茂みの中で全身真っ白にして交わり続けていたのだから。
「んぐっ、ふもっ、おうっ・・・♪・・・んおおぉぉうッ!?」
「おい、何また1人でアクメってやがる。オラ、中(尿道)に残ってるぶんもちゃんと吸い出せ。
 でねえと乳首を引き千切るぞ?」
「おふうぅぅっ!?んぐ、んんン〜〜〜っ♪」
「ちっ。乳首とられそうになってんのにうれしそうにしやがって・・・。
 オラ、ケツ出せ!そんなに欲しいなら、テメエの子袋がパンクするまで注いでやらあっ!」
「ん、ぷあっ、かしこまりました、ご主人様・・・♪」
華林たちが呆然とする中、八千代が暴君と化した亮鬼に命じられるままに股を開く。
その目には正気の光はなく、完全に欲情したメスとなってしまっている。
儀仁村の忍者はその男女比の偏りのために子作りを積極的に行っている。
それゆえに男も女も性に貪欲で、色事で堕とされることなどそうそうありえないことなのだが・・・。
どうやら3日間の禁欲と亮鬼の技によってそのありえないことが起こってしまったらしかった。
性の快楽に強いはずの儀仁村の忍者を堕とすほどのその腕前に、心境複雑な美夏はとりあえず2人を連れ帰るため、懐から取り出した睡眠薬を全力投球でたたきつけてやったのだった。

………

……



「う〜ん…ん…?」
亮鬼は目を覚ました。
「あ!やっと起きたんだね、お兄ちゃん」
「華林…それにみんな…」
見ると、華林、千鳥、成美、一美、楓…皆そろっている。
そこは儀仁村の彼の家だった。
「…え!?何で寝てるんだ俺は!?任務はどうなった!?」
亮鬼は慌てて布団から飛び起きた。
「何を寝ぼけた事を言うておるのじゃ…」
その問いに答えたのは妻達ではなく、戸を開けて現れた辰爺さんだった。
「…任務は何事も無く終わった。姫様は無事に隣藩の若殿様にお輿入れあそばされた…じゃが亮鬼よ!お主は任務を途中放棄して八千代と淫行に耽っておったな!?今回はたまたま何も無かったから良かったようなものの、もし敵襲にでも遭ったらどうする気だったのじゃ!?忍としてあるまじき失態!許す訳にはいかん!亮鬼!お主には罰を与えねばなるまい!」
そう言って辰爺さんはギロリと亮鬼を睨みつけた。
「ま…まさか“種断ち”…!?」
亮鬼は真っ青になる。

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