PiPi's World 投稿小説

放蕩王子に買われた俺は
官能リレー小説 - ショタ

の最初へ
 -1
 1
の最後へ

放蕩王子に買われた俺は 1

人通りすら期待できないスラム街の場末の奴隷市。
そこで売られる奴隷には、申し訳程度のぼろ布さえ与えられず、朝から晩まで裸で鎖に繋がれ絶望の日々を過ごしていた。

「飯だ」

ここでの楽しみなどこのたった一杯の粥だけだった。
そんな日から解放されたのはあの日。

「ふむ、五月蝿いハエどもを巻いてこんなとこまで来た甲斐はあったということか」

そう言って、俺はこの国の放蕩王子に買われた。
放蕩王子の事、カイエンは今の国王と妾の間に産れるも直ぐに養子に出された……傭兵騎士団を束ねる一族が後継者として妾の実家から"捨て子"として育てる事になる。カイエンには養子である事は早々とバレてしまうも本人も周囲も気にせずに王の命令に従い前線での囮に本隊退却時の殿(しんがり)に政治工作をこなす傭兵騎士団長を務める養父のサポートしていたが、王は後継者を出来る事も無く仕方なくカイエンは本来の父親に迎えられた……が庶民暮らしが長かったカイエンには息苦しく、暇さえあれば城下町の末端であるスラム街に来る事も珍しくない。配下も護衛の騎士も配慮せずにくるが傭兵騎士団を率いた事もあって部下を欺くのは簡単である。

「ふむ、このまま連れて帰ると五月蠅いか」
手枷と足枷を外された俺を軽々と持ち上げスラム街から出て主に地方出身者が住むエリアへ向かい、その屋敷へと入る。
「王子様!」
「カイエンでいいよ、はぁ……あっ、こいつに適度な服を頼む。爺」
「ははっ!風呂も用意させます!」
「風呂は自分でするからな」
国家が推奨する宗教上の教えから風呂は贅沢品として長年嫌われていたが度重なる疫病に苦しめられた……分家も幾つも途絶えた頃、遥か東の果ての国から来た僧が身を清める重要度を研いだ、この国には北の国とあって寒さ対策から入浴を密かにする事も珍しくなく、宗教の最高責任者であり教王は入浴を認める事にした。結果、この国を苦しめていた疫病は激減したのである。
「風呂なんて罰当たりだ!」
「あ〜そりゃマーロ王国時代の銭湯文化だ……気にするな」
王子はパッとボロ布の服を剥ぐ。
「ふむ、貧相だが飯をちゃんと喰わせて鍛えればモノになるな……奴隷にしては性器も異常が無いのは珍しいな」
「!」
カイエンは戦場になった町や村、時には城下町にて孤児をかき集める役目も担っていた。元から孤児も居れば戦争で孤児になった者もいるのだが健康チェックは重要であり性器の健康状態は傭兵騎士団の戦力を左右しかねない、性病持ちは速やかに隔離してお抱えの医療隊に診て貰う。奴隷の場合は性器が異常な事も多く、欠損している事も珍しくない。
「罰当たりな事はしたく……なぁああいいぃ!」
カイエンは暴れる少年を丸太を担ぐように肩に載せ浴室へと入る。
「王子様っ!」
「(爺め……彼女達を入れたな)」
傭兵騎士団を支える後方支援隊に属する女と子供達が入っていた。傭兵騎士団に属する棋士の嫁から実の息子や娘、教会により養子縁組の契りを交わした母子もいるが共通しているのはカイエンの義父や騎士らによって拾われた戦災孤児である。


「カイエン王子、そいつ新入りですか?」

そう言って一人の男児が俺について尋ねた。
「ああ、スラム街の端にある奴隷商に行ってきてな、買った」
「そ、それじゃ、もう、俺は…」
口ごもりうつむく男児の耳元にカイエン王子は近づき小声で何かを話した。
途端に機嫌が良くなり俺の体を洗おうとしだした。

「な、やめっ、くすぐった、おい!胸が当たって・・・」

風呂場には目の前の男児以外にも数人の裸の女性がいて俺は成すがまま全身を綺麗サッパリ磨かれてしまった。

SNSでこの小説を紹介

ショタの他のリレー小説

こちらから小説を探す