閉ざされた地下で 2
とにかくこの地下世界では、僕らはそんな大人たちのために生きなければならない。
ガチャリ
不意に扉が開き、若い男の人が顔を覗かせた。この人はこの地下の管理者の一人で、さっきの事もこの人が教えてくれた。いわば先生みたいな存在だ。
ちなみに16歳以上になると男はそのままここの管理者に再教育され、女は別の所に移される。多分その手のバイヤーたちに売られてるそうだ。そしてこの人もその男の1人だ。
「派手にやったみたいだな。お前丸一日寝ていたぞ。」
「あ…皐(コウ)兄さん。」
皐兄さんはよく僕の部屋に来る管理者で、兄弟みたいに話かけてくれる。。
「で…起きて早々悪いけど今日お前『当番』だからな。」
当番というのは、男の子が女の子を犯して妊娠させることだ。出産した子は別の場所で預けられて育てられる。
今のこの地下世界の人口(子供のみ)は二百人以上だけどその内男の子は二割程度しかいない。残りは女の子だけど、次々に売っちゃうからこうやって定期的に妊娠させないと人数がへってしまうみたいだ。女の子が多いのはスポンサーの中に医療関係の人がいて、その人たちが受精卵の遺伝子を弄っているかららしい。
実際、皐兄さんが僕と同じ歳の時は男子の出産率が高く女の子が一割しかいなくて、よく女装した男の子を犯したって話を聞いた。
ちなみにショーとかの時は避妊剤を打っている。そうじゃないと次々妊娠や出産してショーができなくなるからだ。
「じゃあ君、こっちに来て。」
そう言うと皐兄さんは鎖を引っ張って相手の子を連れてきた。
「……あっ。」
「……ふぇ。」
目が合うと僕は驚いた。
なぜならその子はさっき僕とショーに出ていた子だった。
「見てたぜ、この子初めてだったんだろ。どうだった中は?やっぱキツキツだったんだろ?」
皐兄さんはニヒヒと笑いながらその子の頬を指でつついた。女の子は無表情で僕のことを見ていた。
「ええと……名前は瑠璃(ルリ)。歳はお前と同じでB88W59H84、ここで産まれた子だ。一応教えとくが当番は一年間だがその間に妊娠してなかったら孕むまで共に過ごしてもらう。ま、仲良くしてくれよ。」
一通りの説明を終えると兄さんは瑠璃の鎖を外して部屋に入れた。
「じゃあ戒、後は頑張れよ。」
皐兄さんはそれだけ言うと、扉を閉めて鍵をかけた。
瑠璃はまだ僕を見ていた。僕も瑠璃の身体をじっと見た。
僕とほぼ同じ身長
黒髪は腰まであって前髪を切り揃えている。
顔も目が可愛らしく、頬がマシュマロみたいに柔らかそうだ。
まるで兄さんに見せてもらった日本人形のようだ。
ただ胸だけは年に似合わず大きく、しかも垂れてなく、ツンと弾力があり息をするたびにプルプルと小刻みに揺れていた。その先には小さな薄ピンク色の乳首が立っていた。
彼女もここで育った子だ。
目を閉じ、もう一度目を開けた瞬間、スイッチが切り替わったように手を股間に持って行きセックスをするように促す。
昨日のショーのように思いっきり腰を振って勢いよく中に出す。
ショーの時とは違い薬がないから3回で終わったけどこれが明日からも続くのだ。
翌日、皐兄ちゃんがやってきた。
「戎、当番で本来ならショーには出なくいいんだが向こうがお前をご指名だ」
「…わかった」
「すまないな」
そうして僕はショーの舞台に上がる。
四つん這いの状態で拘束され相手が現れるのを待つ。
この時点で相手は女性ではないのがわかる。
そうして相手が入ってきた。
目隠しをして覚束ない足取りで歩いてくる。
弘毅っていう同い年の野郎だ。尻の穴にピッタリと弘毅のペニスが当てられた状態でショーが始まった。
ショーの事前準備で入念に解されていたのでスルリと入ってくる。