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ショタなペット【第三部】
官能リレー小説 - ショタ

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ショタなペット【第三部】 94

祝宴の中、絵美が
「祝宴の途中ではございますが、ここでお色直しのため……」
と言いかけた。すると
「もう貴方も座れば?お色直しの間に食事しなさい。」
と香奈が言う。
「絵美姉さま座っててください。」
優花もそう言って一旦退場する。

「はぁ……」
一旦退席した和己はため息を吐く。
「次はブライダルキャンドル点火だから、蝋燭持って入場ね。」
「僕……蝋燭ってあんまり好い思い出がないんですけど……」
「え?……あははは。そうね。ははは。」
優花にとってこの和己の一言はかなりツボであった。
ブライダルキャンドル点火の後はアクアイリュージョンである。これに際しては優花の希望で、全てスワロフスキー製のクリスタルを使用させた。
「凄いわ……」
「綺麗ね……」
そして次はシャンパンタワー代わりにホワイトチョコレートのチョコレートタワーである。
「何でこれにしたの?」
香奈が訊くが、
「だって私お酒飲めないし、甘いの大好きだもん。」
と応える優花。
「じゃあ早速。」
優花はマシュマロをくしに刺し、チョコレートタワーにくぐらせる。そして
「はい和己君、あ〜ん。」
和己に差し出した。
この辺りからは完全に流れを無視したパーティーになっていった。
「お姉さま、飲みすぎですよ?」
「あら〜美雪ちゃん、生意気なこと言うようになったじゃな〜い。」
既に香奈は酔い始めている。
「ん〜美味しいっ。絵美姉さまもどんどん召し上がってください。」
「優花ちゃんが今日の主役よ。」
絵美と優花も楽しそうだ。
「風花さん、お疲れですか?」
頬杖をついてボ〜っとしている風花に話しかける和己。
「大丈夫よ。ありがとう。優花のドレス、綺麗だな〜って眺めてただけよ。」
「そうですね……」
しかし、和己は風花の見せた何となく寂しげな表情が引っかかっていた。そこへ
「如何したの?」
と美雪がやってくる。
「優花ちゃんが結婚してもまだ私達が離れ離れになる訳じゃないのよ。そんなに悲しい顔しないの。」
美雪はそう言って風花の頭を撫でる。
「は、はい……」
風花はやや下を向きそう答える。
(やっぱり……風花さんはちょっと残念なのかな?)
和己はそんなことを考えていたが、
「美味しいものが一杯あるんだから、元気に食べましょう。」
と優花に言われ、食事を始めた。
「あ、和己君。」
「はい?」
「ジンジャエールで良いわよね?」
絵美に言われた和己は
「はい、いただきます。」
と言う。絵美は笑顔で和己のグラスにシャンパン代わりのジンジャエールを注ぐ。
「ふふ。結婚披露宴よりは単なるパーティーの色合いが強かったかしらね?」
優花はそう呟きながらも上機嫌であった。
「ねぇ〜和己く〜ん……キスして〜……」
香奈は一人でシャンパンを2本、ワインも1本飲んでしまい、かなり酔ってしまっていた。

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