ショタなペット【第一部】 71
翌朝、和己は優花とともに朝風呂を浴び、体に付いたさまざまな液を洗い流した。
「あ、優花さん、血が……」
「ふふ。これはね『破瓜の血』って言うの。和己君が私の初めてだった証拠かな?」
風呂を上がった二人は朝食の席につく。この日の朝食は
・フレンチトースト
・手作りバナナジュース
・生野菜サラダ、わさびドレッシング
・半熟卵焼き
特に、手作りバナナジュースは香奈の自信作であった。
「ん〜ママのフレンチトースト最高!ねえお姉ちゃん。」
「そうね。」
「ね、和己君は?」
「このバナナジュースですね。」
「まぁ、私の自信作を褒めてくれるなんて……」
香奈はとても嬉しそうな表情を浮かべる。
「ふふ。あママ私今日大学休講。」
「あら、そうなの。」
「お姉ちゃんは良いなぁ……」
優花は本当に羨ましそうに呟いた。
「ご馳走様。行ってきます。」
「優花さん、行ってらっしゃい。」
「優花、行ってらっしゃい。」
「忘れ物ないかしら?」
「ええ。大丈夫。」
優花を見送り、朝食を終えあっという間に時間は過ぎていく。
「お昼は私が作るわ。」
と風花が言い出す。
「じゃあお願いしちゃおうかしら。」
香奈も同意した。和己はもちろん自分の部屋に(閉じ込められて?)居た。
「和己君、お昼ご飯よ。」
風花が作った昼食はオニオンリングにフレンチフライ、そしてベーグルと言うファーストフードのようなメニューであった。
「ふふ。和己君も男の子だもんね。たまにはこういうの食べたくなるでしょ?」
「は、はい。」
流石に「昨日食べました。」とは言えない和己。
「さ、いただきましょう。ホラ、ママも。」
「ええ。」
やや戸惑いながら香奈も席につく。
「ご馳走様。」
「じゃあ風花、片づけは私がやっておくわ。」
香奈が席を立つ。
「じゃあ和己君、お部屋に行こう。」
「はい。」
風花は和己を地下室に連れて行った。
「あ、風花、私はちょっと出かけるからお留守番よろしくね。」
(やった。チャンス到来!)
風花は心の中でガッツポーズを繰り返した。