ショタなペット【第一部】 43
「あ、優花さん。」
既に和己は寝巻きに着替えていた。
「ふふ、私だと和己君はそんなに驚かないのね。」
「え、あ…それは…」
「良いのよ。嬉しいわ。」
「…優花さんは…優しいですし…」
「そう?やっぱりお姉ちゃんは怖いのかしら?」
「風花さんは……その…」
「無理しなくて良いわよ。さ、そろそろ寝ましょう。明日は早いからね。」
「はい。」
和己が頷くと優花はベッドに入り、
「おいで。」
と和己を誘った。
「優花さん!」
優花に誘われ和己は甘える様にベッドに入った。
「あらら、和己くんったら。ふふふ、甘えん坊ね〜良いわよ。」
優花に誘われベッドに入るなり和己は優花に抱き付き、彼女の豊満な胸に顔を擦り付ける。
しかし、優花はそんな和己を不快に感じず、和己の後頭部を優しく撫でる。
「………『優花!羨まし過ぎるわよ。』」
優花と和己が甘いやり取りをしていると、ドア越しで聞き耳を立ててジェラシーを起こしてる女が約一名。
それは優花の姉の風花であった。
なかなか、自分に懐かない和己に苛立ち、妹優花へのジェラシーが募るばかりであった。
『和己くんに、私が大人の女の魅力を教える必要があるわね。』
そんなことはつゆ知らず、優花は和己を可愛がった。
「ふふふ。ねえ、和己くん一つだけお願いして良いかな?」
「…はい…」
「ちょっと恥ずかしいんだけど…『お姉ちゃん』って呼んでみてくれない?」
「…お、お姉ちゃん…優花お姉ちゃん。」
「あぁん!可愛い〜っ!」
優花は和己を強く抱きしめた。
「あ、あの……」
「和己くん、ありがと。」
「………」
和己はどう答えて良いか分からず俯いてしまった。
「ふふふ。弟ができたみたいで嬉しかったわ。」
「…はい…」
「あ、ごめんね。恥ずかしかった?」
「……はい…」
「ふふふ。そう。」
「あの……元に戻して良いですか?」
「良いわよ。ママたちの前では秘密よ。」
優花はそう言って和己の頭を撫でると静かに目を閉じた。