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それでも彼女を愛し続けること
官能リレー小説 - 年下

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それでも彼女を愛し続けること 18

「陽さん、もっと、もっと…」
俺に胸を揉みくちゃにされてもなおちなみは笑顔で求めてくる。
あの頃は恥じらいながらも俺のスキンシップを受け入れてくれたちなみだけど、今の顔はそれとは全然違う。

ちなみのお母さんも若々しくて巨乳だし、佳奈美ちゃんも最近会ったときに見たらかなり成長してるように思えた。
やっぱり遺伝ってすごいなと頭の片隅で思うのだった。

その綺麗なちなみのお母さん。
今となっては俺にとってのお義母さんだが、事件の直後から心労で倒れたりして激ヤセ。
ちなみが帰ってきてからも更にやつれた感じで可哀想なぐらいだった。
今は少し落ち着いてるが、会うとかなり気を使ってくれたりしてこっちの方が恐縮してしまうぐらいだ。

そう言えば、そのお義母さんが解決後もやつれてしまったのは、ちなみの変化らしい。
俺はちなみが帰ってきて二週間ほど会えなかった。
その間に色々あったらしく、俺がちなみと結婚したい旨を伝えるとお義父さんは歓迎してくれたが、前々から交際を応援してくれていたお義母さんの方が中々賛成してくれなかったのだ。
それはようやく娘が帰ってきて親として一緒にいたいと言う感情ではなく、お義母さんが言うには『もう娘は以前の娘ではない』からと言う事らしい。
その変の微妙な感情は佳奈美ちゃんからも感じ、彼女も俺の方を逆に心配してくれていた感じだった。

ただ俺は、ちなみがどう変わろうと支える気でいた。
そして、どれだけ男に蹂躙されてようが、ちなみが好きな気持ちは変わらなかった。

実家を出てちなみと一緒に暮らす前、父さんに言われたことがある。
それに俺はちゃんと答えた。本気でちなみを愛してること、何があっても一生ちなみと添い遂げること。父さんに誓ったようなものだ。

「お前も一人前の男だ、自分で選んだ道を突き進め」

そう言って俺を送り出してくれた父さん。本当に感謝してる。
それとその時のこと…

「陽毅にも同じような試練が訪れるとはな…ウチの家族の宿命だとは言いたくないが」
父さんも母さんと結婚する前、母さんが無理やり犯されたことがあった、と俺に明かしたのだ。

父さんと母さんは幼なじみで、友達以上恋人未満の関係。
それは高校生の頃。
高校の教師に目をつけられた母さんはある日の放課後に襲われ処女喪失。
その後もそのネタで教師に犯され続けたらしい。
そして犯され続けた結果、母さんは身も心もその教師の肉便器となりきってしまったようだ。

だが、その教師が他の女生徒に手を出した事から色々な事が発覚し、淫行で捕まる。
母さんはと言うと解放された訳だが脱け殻のようになっていて、それを父さんが必死で癒したらしい。
俺が気付いてやれなかったからだ・・・
そう父さんは言っていたが、母さんが好きだったから覚悟を決めたんだろう。
ちなみを前にして父さんの気持ちも分かる。

母さんと結婚まで決め、あれこれと癒そうとしたようだけど、母さんが本当に立ち直れるようになったのは俺や皐月が産まれてから随分経った後だったみたいだ。

そして当事者の母さんは俺がその話を知ってるとは知らず結婚にはかなり強く反対していた。
自分が父さんを苦労させたからだろうけど、残念ながらまだちなみとはかなりわだかまりを持って解消されてはいない。


「陽さん」
たっぷり愛し合った後、ベッドの隣で横になるちなみが話し始めた。
「陽さんのお父様と、お母様と、お話したいです」
「…マジで?」
ちなみがこんなことを言い出すのは初めてで、俺は思わず声が裏返りそうになった。

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