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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う
官能リレー小説 - 年下

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ほんの少しの勇気で人生って変わると思う 504

和彦さんと2人になる。
昔の話しも出たことだし、これは聞きやすい状況ではある…

「和彦さんは、スズタコーポレーションの鈴田美恵子さんと同級生だったんですよね?…」
何気を装い、核心に迫る…
あまりにもいきなりかとは思ったけど、僕は聞かないではいられなかった…

和彦さんは表情を変えず、僕を見つめる。

「ああ、そういえば君が鈴田と交渉の席に着いてるんだっけ」
「はい」
「そうすると、もう知るところは知ってしまったというわけかな…」
「おそらく…」

和彦さんはやれやれという感じで笑う。

「彼女も同級生でね、操さんも含めて『三角関係』のようだった、かも知れない」

やっぱり…
「はい…そうかとは思っていました…」

「まあ、操さんに関しては、私の一方的な片想いだったんだがな…」
和彦さんは鼻の頭をポリッと掻いた。

「和彦さんの初めての相手は、お袋だったんですよね?…」

「ははは、まあそう話しを急ぐな…」

和彦さんはテーブルのクッキーに手を伸ばし、また一口食べる。

「確かに操さんが初めての相手だった…片想いが両想いになったと言えるのかもしれない」
「そのときに…」
「同じ時期に、僕にアタック…というのかな…してきた子がいる…それが鈴田だった」

…卒業アルバムの写真からは考えられないような積極的な人だったのだろうか。

「よく図書室にいる2人を見掛けたと、弥生さんから聞きました…」
「ああ、彼女は部活にも入らないで、何時も図書室にいたからね…」
「それで和彦さんと鈴田さんは付合うことに?」
「いやいや、僕は彼女から申し出を断ったんだよ…」
「それはお袋がいたからですか?」
「ああ、勿論それもある…だけどそれ以上に、鈴田が柏原先生と恋仲なのを…知っていたからね…」

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