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マンガ家理恵先生とアシの晋一くん
官能リレー小説 - 年下

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マンガ家理恵先生とアシの晋一くん 2

「なんかドキドキしますよ。自分が選ばれるなんて」晋一が勧められるまま椅子に腰掛ける。
理恵は胸を踊らせながらお茶を用意する。
「晋一くんはいくつなの?」
「18です。大学に入ったばかりなんですけど、漫画研究部がなくて…。独りで下手なりに描いてたんですけど、プロの方の下でやってみたいなあと思いまして…。いつも青柳先生の作品好きで読んでたんで嬉しいです。」
屈託の無い笑顔にKO寸前の理恵。正に理恵の好み直球ど真ん中だった。
その後、いくつか質問をぶつける理恵。
「ゲームはスポーツものが好きですね。好きなアニメですか?《サザエ○ん》です。中学の時まで水泳をやってて高校は美術部です」
漫画を描く人にありがちなオタクっぽさも薄く、体も締まっているというかやや華奢な感じである。交際経験は小2以来無いという。
「中学の時、学校のリーダー格の女の人の告白を断ったら『あいつ何様!?』ってなっちゃって。ちょっと嫌がらせも受けて、女性恐怖症になったんですよ。あ、今は大丈夫ですよ。」
理恵の顔を見て、慌てて手を振り笑顔を浮かべる。
「そっかそっか。あたしは怖くないんだね?」
「は、はい!全然!」緊張からかハキハキと応えた晋一。
性格や趣味嗜好もほぼ理想通りということで理恵は晋一の採用を心に決めた。

この日は晋一を帰し、明後日から来てもらうことにした。あと二人、面接に訪れたものの、冴えない女性だったこともありその晩電話で丁重にお断りした。面接の最中はもはや上の空だったのだが…。


二日後。晋一がアシに来る時間が迫ってきた。
理恵は部屋も綺麗に掃除し、晋一が来るのを心待ちにしていた。
《ピンポーン》
呼び鈴が鳴る。
「こんにちは、青井です」待ってましたとばかりに玄関へ跳ねるように歩く。一つ呼吸を置き、扉を開く。
「あ、青柳先生、これからよろしくお願いします。」ぺこりと律義にお辞儀をする晋一を見て、(やっぱりかわいいわぁ、この子)とにんまりしながら心でつぶやいた。
「うん、よろしくね。仕事遅かったり使えないと思ったらすぐに辞めさせるから。」
心にもないことをわざと
晋一にちょっと厳しい顔つきで話す。
「はい、分かりました。一生懸命頑張りますっ」
晋一も気合いが入ってる様子で表情を引き締めた。その顔がまた理恵にはグッときた。


「じゃ、こことここ、よろしく」晋一を部屋中央のテーブルに座らせ、トーン貼りを命じる。
言われた通りに作業をこなす晋一を机から理恵はちらちら眺めていた。晋一の凛とした横顔やシャツから出ている華奢だが筋肉質な腕を見てるともう後ろから抱きつきたくなるほどの衝動にかられてしまう。

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