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僕とメイドの希さん
官能リレー小説 - 純愛

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僕とメイドの希さん 3


もうすぐ夕食の時間です。
旦那様ご一家は、結構ご夕食の時間が早いので、私達も早めに準備しなくてはなりません。
ご家族の皆様はあまり豪勢な食事はなさらないのです。
おかげで大掛かりな準備は要らないのですが、それだけに料理人の方たちは丁寧に料理を作って、きちんと仕上げています。
今日は私もお給仕しなくてはなりません。

まだ新米の私が宮一様のお給仕などと、もったいないことです。
失礼が無いか、不安もありますが、頑張れ希!
私は両手を握って気持ちを入れて、お夕食の準備に入ります。
自分が何をするのか、手順を確認して、お出しする食事の内容を確認して…
出来上がったお食事を載せた専用の台車を押して、食事の間へと入ります。
派手すぎない、しかし巧妙なデザインの洋間で、宮一様やご家族の方々がお食事をなさいます。

宮一様、旦那様、奥様、宮一様の姉の綾香お嬢様。ご家族四人が揃っておられます。
宮一様付きの私以外、旦那様にも、奥様にも、綾香お嬢様にも私よりもはるかに経験豊富な方がそばに控えています。
本当に私でよいのか、不安になってしまいますが、それでも皆様のお食事がはじまります。
お食事の席では、旦那様も、関連会社に入社して修行中の綾香お嬢様も、お仕事の話はなさいません。
交わされるのは本当に日常の家庭の会話、映画やドラマの話であったり今食べている物の話であったり、宮一様の大学での近況であったりと、穏やかなものです。

私達メイドは、ただただ楚々として丁重にお給仕しています。
ですが……ご家族で歓談されながらも、時折宮一様は私に視線をお向けになります。


 


僕は夕食の知らせを受けて、食事の間へ入った。
そして、意外な場所に白草さんの姿を見つけて少し驚いた。
どうしたことか、今日の僕の給仕担当が白草さんなんだ。
普段ならもっと経験を積んだメイドが担当するんだけど、どうしたんだろう?


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