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僕とメイドの希さん
官能リレー小説 - 純愛

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僕とメイドの希さん 2

「ふう」

僕は自分の部屋に戻った。気を抜くと、白草さんの事ばかり考えてしまう。彼女の素敵な笑顔が瞼に浮かんだ。
それよりレポートを完成させないと。
深呼吸を繰り返し、呼吸する体の動きに注意を向け、雑念をリセットする。
4Kディスプレイの前に座り、PCを起動する。
画面が広いから、勉強でもなんでも作業性が高くて重宝している。
提出日より早く、余裕を持って仕上げるのが僕のやり方。資料を見たりして、さっと進める。
でも気を抜くと、白草さんが今どうしてるのか…といったことが思い浮かんでしまう。
頭を振って雑念を振り払い、レポートを書き進めていく。
しばらく調べたりして必要な事を確認し、文章をまとめ上げ…よし、できたか。
PC画面の時計を見ると、もう18時過ぎ。
春から夏になっていく今の時期、窓の外もかなり暗くなっている。
スマホを見ると、これと言った連絡も入っていなかった。
もうすぐ夕食の時間か……
ちょっとゆっくりとしておくか。
好きな映画のサントラを流し、何をするでもなく聴いていた。


 


私は白草 希。このお屋敷で働き始めたメイドです。
求人を見た時には、今時本当のメイドなんて珍しいと思いましたけど、意を決して応募してみたら、採用されました。
私のほかにも、数名の方が採用試験を受けていましたが、採用されたのは私一人でした。
珍しい求人で、不安でしたけど職務内容は求人の通り家事などのメイドの職務でした。
メイド主任の平田さんには最初は時々叱られましたけど、旦那様ご一家や職場の皆さまは良い方々ばかりで、私の友達は皆心配してくれていましたがそれは杞憂だったみたいです。
今日も、掃除や料理に明け暮れる一日です。
ところで………宮一様の視線を感じる時があります。
ご本人はできるだけ視線を向けないようにされているようですが、それでも私を見ておられるときがあります。でも、不思議と嫌な感じはしません。
宮一様の人徳でしょうか。他の使用人の方々からも好かれておられるようです。

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