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Restart life
官能リレー小説 - 純愛

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Restart life 2

朝食を済ませ、少しして里菜と美咲と一緒に学校へ。
2人とも僕と同じ高校だから、普段から一緒に行ってるってことなのだろう。

「桜が綺麗だね。みんなでお花見とか行きたいなぁ」
歩きながら里菜が言う。
里菜がアイドルだった頃にあのグループの曲で「桜の花が〜」なんてのがあったっけ。

「いいですよねっ。今度の日曜とか、します?」
それに応えたのは美咲だ。
ひとつ年上だし、やっぱり里菜には敬語なのかな。
…そういえば、家族でお花見に行こうと約束した矢先にあの事故だったな…今週末は、みんなでお花見かな…

3人で会話しながら歩くと、学校に着く。
「じゃあねっ、お兄ちゃん、里菜さん」
「また帰りにね〜」
なんだかんだこの2人、仲いいんだね。
ちょっと安心した。
…帰りも一緒か…部活はやってなさそうだな…僕もだけど。

2年1組…僕のクラス。
里奈もついて来てる、ってことは、同じクラスか。
ホッとしたし、嬉しくもある。

「今日もいい顔だねぇ、幸せモノよー」
そう声をかけてくるのは我が悪友・工藤晋太郎。
外見はチャラくて女好きそうな男なのだが
「おはよう、工藤くん」
「お、おお、おはようございます、村上さんっ!」
…中身は意外にもピュアな奴だ。

「里菜ちゃん、おはよう」
「菅原くんもおはよう」
小太りで眼鏡のコイツは菅原弘樹。
見た目も中身もオタクそのものだが、性格はいたって紳士というよくわからん奴。
それでもこの二人は、独り身だった頃の僕を精神的に支えてくれた長い付き合いでもあり、いい奴なのだ。

…ふむ、この二人も里菜と前から仲良かったという体か…
なるほど…


―あっという間に一日は終わる。
部活に入っていない僕と里菜は教室を出ると、一緒に帰る予定の妹・美咲を待つため1年生の教室へ向かう。

里菜は僕の隣を歩く。
こうしてみると付き合ってるみたいでなんか気分がいい。

…ただ、どう接すればいいだろう。
自分の中では里菜、と呼び捨てで呼んではいるが、実際にはどう呼んでるという「体」なのか?
そう考えると、彼女の名前を呼ぶだけで大問題だ。

「ええと…里菜」
「なあに?」
澄ました笑顔で反応する里菜。
…あ、これでいいのか。

「今週末、土曜か日曜、どっちかでみんなで花見行くか?」
「えっ、ホントに!?」
「あぁ、みんなの都合があえば」
「うん、行きたいな。お母さんはお休みなのかな?」
…あぁ、母さんか。仕事続けてるってことか。
確か、あの頃も土日は仕事休みだったはずだけどな…

「美咲がきたらあいつにも言うさ」
「楽しみだなっ♪」
すっかり上機嫌でいらっしゃる。

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