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僕の夏詩-七夕の奇跡-
官能リレー小説 - 純愛

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僕の夏詩-七夕の奇跡- 13


「ちょっと、変な告白しちゃってゴメンね。」

「そんなことないよ」

こうして2人は公園を後にしようとした時、一人の女性が僕に声をかけてきた。

「あらぁ、キラトくんじゃない?」

「オトヒメさん!」

オトヒメさん、名は松風オトヒメ。
ツバキの母親だ。

「隣の子は、姫ちゃん…よね?」

「ハイ。お久しぶりです。オトママ。」

姫とオトヒメは幼い時に僕らと遊んだことを知っていて色々、世話をしてくれていた。

そして僕と姫はオトヒメさんと一緒にツバキの家に向かった。久しぶりに神社をみたいと姫が言い出したからだった。

その向かう道でオトヒメさんが僕に言った。

「……キラトくん、最近さぁ娘のツバキが元気ないんだけど何かしっている?」

「さぁ、元気ないの?ツバキ?」

「そうなのよ、姫ちゃんと一緒にツバキを元気にしてあげてよ、今、部屋にいるからさ!」

しばらく歩いてツバキの家に着いた。

「うわぁ!いつみても綺麗だね。神社の笹。」

「うん。綺麗だね」

季節は初夏で夕方の日射しが笹の葉を光らせ、ゆらゆらと揺れている。
穏やかにゆっくりと

「………ちょっと!何、2人で黄昏てんの?」

「「うわぁ!」」

「「きやぁうぅん!」」

姫とキラトは背後から聞こえたツバキの声にビックリして絶叫した。

「はぁー、2人とも何しきたの?」

「あっいゃ、最近さ調子どうかなぁーって」

「…………」

キラトの問いにツバキが黙った。
そして数秒後に口を開いた。

「あのさ、姫はキラトの事を好きなの?」

「………何でそんな事を聞くの?」

「いいから、答えて!」

ツバキの普段見ない表情に戸惑った。
何かに切羽詰まった感じに僕は思えた。


「ちょっと、ツバキどうしたの?」

「キラトは黙ってて…姫、答えて!」

「…好き。キラトの事が好きよ!」

「ゴメン、姫。その言葉は撤回して。アタシもキラトが好きだから!」

「ツバキちゃん、別に好き嫌いは人の自由でしょ?ならキラトは私達の、どっちがすきなの?」





「僕は、その、あの…」

「ハッキリして!キラト!」

姫の一喝に僕は驚愕した瞬間だった。

「………っく!、そ、そんなに、早く…くるなんて」

バサッ

ツバキが倒れた。

姫はツバキの表情を見て青ざめた。

「……ツバキ!あなた、まさか、これって契や、」

「「ダメ!言わないで!知られたくない!」」

涙ぐんだ表情で姫に訴えた。

「なるほど。キラト、悪いけど帰ってもらえる?ツバキと2人で話がしたいの」

「わかったよ。じゃ、帰るよ。」

僕は、ツバキの家を後にした。

そしてツバキの部屋で姫と私は話をした。


最終章 夏の夜空に舞う雫と僕の夏詩


「…つまり、あたしの母様とキラトを生き返らす為に契約をした…のね」

「……………うん。」

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