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XXX…
官能リレー小説 - 純愛

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私は、浅野にしがみついた。抱きしめるなんてきれいなものではなかったと思う。きつく背中のシャツをつかみ、子どものように泣き崩れた。それを浅野は優しく包むように抱きしめてくれた。背中に回してくれた腕が心地よく・・・
「隅谷、今日はウチに泊まっていけ。今から帰っても誰もいないんだろ?」と、浅野が私に囁いた。
「・・・」驚いて私は浅野の顔を見た。
「いやか?いやならいいんだよ。」
「ううん。チョッと驚いただけ。」
「よし!決まった。じゃ、何か食べよう。」そういって二人はキッチンに向かった。

「隅谷はそこに座ってろ」
カウンターキッチンの向かい側に座らさた私は、浅野の見事な手さばきを見ることになった。
「すごい・・」思わず声を上げた私に浅野は照れたように言った。
「ウチのお袋ほとんど家にいないんだ。だから自然と覚えちまったのさ。」
「お母さん、何しているの?」
「ん?お袋の仕事?・・アレだよ」浅野は壁に掛けられたフォトフレームに向かい顎を動かした。

「え?・・・」
フォトフレームの中で涼やかに笑っている女・・・
それは、私も知った顔だった。


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