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官能リレー小説 - 純愛

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「隅谷、どうしたんだ?その腕」浅野に言われて私は慌てて腕を後に回して隠してしまった。
「お前はやっぱり変わってなんかいない。お前のうちがどうなっているのかは大人たちが噂をしているから何と無く察しはつく。でも、お前は他人を責めることなんかしない。そんなことをするくらいなら自分が悪いと自分を責めてしまう。そうだろ?その傷だってお前の優しさの現われなんだよ」
 そんなことを言われて私は浅野に抱きついて泣き崩れた。


やさしく抱きしめてくれた浅野。私は、その胸でどれだけの時間、泣いていたのだろう。さすがに浅野も心配したらしく声をかけた。


「泣きたいときは泣けるだけ泣いておくといい。涙を流すことは悪いことではない。涙が心を浄化してくれるからな。」そういわれて私は「ありがとう。もう少しこうさせて?でも、ほんと、浅野の胸ってなんでこんなに温かいのかな。」そういいながらそのまま暫く浅野の腕の中にいた。

「浅野?わたし・・・」
言おうと思った私の過去。でも、言ったら浅野は軽蔑するに決まっている。このまま、昔のままの私でいたい。せめて浅野の前だけでは。それは偽りの自分であるけれど。
「いいんだよ、何も言わなくて。」浅野はそういってわたしを抱きしめてくれた。

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