PiPi's World 投稿小説

お嬢様と@ウィーン旅行
官能リレー小説 - 純愛

の最初へ
 37
 39
の最後へ

お嬢様と@ウィーン旅行 39

「では失礼します。」
僕はお嬢様にうつ伏せになって頂き
「痛かったら仰って下さい。」
と言い、首から肩にかけて揉んだ。
「あ、だいぶ硬くなってますよ。」
「姿勢が悪いのかしら?」
「お嬢様も緊張されていたのではないかと思います。」
「そうかな?」
「異国の地では言葉も通じない上、頼れるものがありませんから、怪我をしないように等と考えられていたのでは?」
「う〜ん・・・・・・君がいるからあんまり心配してなかったわ。あんまり頼っちゃいけないとは思ってたけどね。あ、もう少し右、そこ気持ち良いわ。」
「ちょっとすみません。痛かったら言ってください。」
僕はお嬢様の両方の肩甲骨の内側を親指で押した。
「んん〜っ!」
「痛いですか?」
「気持ち良いわぁ。そこもうちょっと強く。」
「こうですか?」
「そうそう。上手いじゃない。」
更に肩の関節を回し、腕を揉む。
「あ〜気持ちよかったぁ。ありがと。」
「いいえ。いつでもお申し付けください。」
「うん。ありがと。」
そう言うとお嬢様はそのままお休みになられた様だ。
「ふぅ〜っ。」
僕は長い溜息をついた。そして部屋を施錠し僕も一休みさせて頂くことにした。

30分もうつらうつらとしただろうか。僕は一つ大きな伸びをして洗濯に取り掛かった。
「こんなものかな。さて、今何時だ?」
「6時よ。」
「え?お嬢様?」
振り返るとお嬢様が立っていた。
「お早う。」
「お嬢様、お目覚めですか。」
「ええ。ねえ夕食如何する?」
「どの程度お召し上がりになられますか?」
「そんなに食べなくても良いかなって思ってるけど。」
「そうですか。では・・・・・・」
「駅の売店でも良いわよ。」
「お嬢様、何もそこまで節約しなくても・・・・・・」
「そうかしら?だって朝食はどうせ豪華なんでしょ?」
「ここは朝食別料金ですよ。」
「そっか。じゃあレストラン探しに行こう。」
お嬢様は部屋から出て行く。
「お嬢様待ってくださいよ。」
「早く早く。」
ホテルに戻って
「今日は『お嬢様がドイツ語に慣れてきました』とご主人様にメールさせていただきますが宜しいですか?」
「うん。でも・・・・・・ちょっと恥ずかしい・・・・・・」
「止めておきますか?」
「・・・送っておいて。」
「はい。送信っと。」
「そろそろ寝よ。」
「お嬢様シャワーは如何されますか?」
「明日の朝で良いじゃん。それより・・・・・・」
「それより?」
「・・・・・・分かってるくせに。しよっ。」
「はい喜んで。」
「ありがと。」

SNSでこの小説を紹介

純愛の他のリレー小説

こちらから小説を探す