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それが男の夢見てた世界
官能リレー小説 - その他

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それが男の夢見てた世界 2

「? どうかしまして?」
女はそんな俺の様子に気付く事はなかった。
「い、いや、なんでもない」
危ない危ない。いきなりこんなもの見つかったら、彼女たち全員に変態扱いされちまう・・・
「そう?まぁいいですわ。それよりも、早く荷物を運んで下さらない?」
「・・・・・・は?」
俺は、彼女の言葉に耳を疑った。
「何を呆けた顔をしているんですの?男はあなただけなんですのよ?女性の荷物を持つのは、男として当然の行為でしょ?」
「いや、そうかもしれないけど・・・俺と君達は今日会ったばかりだぜ?何で俺がそんな事をしないと、いけないんだ?」
俺がそう言うと、彼女は呆れたように肩をすくめた。
「何言ってるんですの!!私達は聖ミカエル学園の生徒ですのよ?・・・まさか、私達の学校を知らないんですの!?」
「聖ミカエル学園!?あの、超お嬢様学校の!?」
俺は心底驚いた。聖ミカエル学園を知らない男は世界中探してもいないだろう。某自由の国の大統領の娘やら、某石油王の娘やら、果ては某暗黒街のボスの娘やら、とにかく世界の政治、経済、金融など、あらゆる分野を支配している連中の娘が集まる学校なのだ。
「知っているなら、分かるでしょ?さっさと、運んでくださる?」
彼女は一方的にそう言うと、踵を返して他の娘達の所へ戻ってしまった。
(む、むかつく〜〜〜!!!)
俺はブチ切れそうだったが、ここでは俺が一番年上であり、唯一の男だ。俺は頭の中で「ビークール・・・ビークール・・・」と呟きながら、我慢する事にした。
さっきの女のせい(お陰?)で、すでに俺の股間は治まっていた。
冷静になって考えてみれば、別に彼女達の下僕のように振る舞う必要はない。
そもそも俺は大学では生物学科……今回の旅もレポート作成の為に熱帯ジャングルの生態系調査を行うつもりだった。
まあ、そんな訳でサバイバルはお手の物、俺の荷物もその為の物が詰まってるし知識も並の人間以上にある。
少なくとも、1人で何も出来ないようなお嬢様とは訳が違う。

ここで俺が彼女達に引け目を感じるものは何も無いと言う事が分かると、気分がかなり楽になるのを感じた。

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