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不運な武宏
官能リレー小説 - その他

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不運な武宏 1

大丈夫なわけはなかった。
阪田武宏の病気、それは【ヴェヴェゾール症候群】だった。
症状は様々だが主に身体中が溶けてしまう奇病である。しかも、まだ治療方法が確立されていない難病で原因不明とされているものだ。
武宏の場合は命の危険は無いものの体の自由はほとんど利かない。
素っ裸で透明なカプセルの様なものに入れられてチューブで酸素を送ってもらうだけの状態になっていた。
それでも武宏にとっては幸せだった。体が液状化していくと、とてつもない開放感に似た感覚に包まれるからだ。
(ああ…俺の体はドロドロになっていく。このまま俺は消えていくのか?でも…すごく気持ち良い…)
人間が狼男に変身する時はこんな快楽を感じるのだろうか、などと考えていた時だった。
完全に溶けてしまった俺の肉体に別の物質が流れ込んでいくのを感じたのだ。
それは俺の細胞と同化し融合していき新たな肉体を形成していった。
(これは一体何なんだ?新しい自分の体になった様な気がするぞ。これがヴェヴェゾール症候群の治療なのか?)
そう思った途端に俺のチンポが勃起し、激しい性欲が込み上げてきたのだ。
(くそぉ!こんな時になんで勃起するんだよ!オナニーしたい!思いっきり精液を出しまくりたい!でも手がない…。うう…辛い!苦しい!助けてくれ!)
俺のチンポだけがカプセルの中で実体化し、ビクンビクンと痙攣している。
それを外から見たとしたら、まるで切断されたチンポが瓶詰めにされているかのようなグロテスクなものだろう。
しかし今の俺にとってはそのグロテスクな状況が興奮を萎えさせるものにはならない。
(頼む!誰か抜いてくれぇ!)
当然叫ぶ口すらも無くなってるので、俺の心の中の叫びが通じる訳がなかった。俺の金玉の中でどんどん精子が作られ射精の準備をしているのがわかる。
玉袋の中で無数の精虫達が暴れまわっているのだから堪らない、早く外に出たいと急かしている様だ。
いつしか頭の中では射精のことしか考えられなくなり、玉袋がパンパンになって破裂してしまいそうなくらいまで精巣が活性化してしまった。

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