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フラれた者同士
官能リレー小説 - その他

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フラれた者同士 5

「でも、車を汚したら悪いし。」
カーセックスもいいけど、なんだかやりずらい気がした。
「ならそこの旅館に泊まる。」
梨沙さんが、指をさす方にそこそこ大きい和風の旅館が立っていた。
「この辺、海があるからお客さんがたくさん来るのよ。私も友達とよく泊りに来るわ。温泉もあるから。」
温泉旅館なんかいいなあと思うが、僕はそこまでお金持っていない。

「で、でも・・・」
「大丈夫、全部お金は出すわよ」

流石は経営者。
でも甘えていいのだろうか。

「むしろ、智樹くんを独り占めしたいから出させて欲しいわ」
「あ・・・僕でいいなら、いくらでも」

多くない資金をやりくりして幼馴染みとデートしていた事とは正反対だ。
僕なりの精一杯だったけど、そんな所もフラれた要因だったかもしれない。

「じゃ、決まりね・・・行きましょ!」

こうして僕達はその旅館に向かった。
旅館に到着し部屋に通されてビックリする。
そこは何部屋もある作りで、おまけに露天風呂まであったのだ。

「凄い部屋・・・」
「当然よ、スイート取ったからね」

スイートルームって事は、この旅館で一番いい部屋って事だ。
そんな部屋だから高い筈なのに、簡単に取れる経営者って凄いと思う。
でも、値段は怖くて聞けなかった。

「でも、床は畳なんですね。」
「畳のほうが落ち着くでしょ?寝る時も布団よ。」
僕もベッドより布団の方が好きだ。
「もうすぐ食事が運ばれてくるわ。その前に話があるんだけど。」
「なんですか?」
「私の秘書やってみない?大学に通いながらでもいいから。やってくれるならちゃんと給料も出すわ。」
僕は梨紗さんの提案にビックリした。
やり手の経営者の梨紗さんの秘書が勤まるのだろうかと不安しか無い。

そんな僕に微笑む梨紗さん。
そして僕を抱きしめてきた。

「仕事中もプライベートも、智樹くんを独り占めしたいの!」
「り、梨紗さん・・・」

何だか知らないけど、凄く愛されている・・・
何故僕にここまでとビックリするしかない。

「智樹くんの初めて、貰っちゃったから責任取るわ」
「いやそれおかしいです!僕は男だし!」

抱きつきながら頬にチュッチュとキスしてくる梨紗さん。
凄く嬉しいけど可愛がられ過ぎだ。

「僕の方こそ、梨紗さんを抱いたのだから責任取ります!」
「ふふ、真面目過ぎよ・・・そう言う所が可愛くて愛おしいわ」

正直、こんな大人で綺麗なお姉さんに可愛がられて愛されるって、幼馴染みと付き合っていたのとは比べ物にならないぐらい幸福感がある。
ダメ人間になるかもしれないけど、このまま甘々に愛されていたい。

部屋をノックする音が聞こえ僕たちは慌てて離れる。
「お食事をお持ちしました。」
「どうぞ。」
梨沙が返事をすると豪華な食事が運ばれてきた。
「何をするにしてもご飯を食べてからよ。」
たしかにエッチばかりしてたら体がもたないよな。

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