PiPi's World 投稿小説

未来ノート
官能リレー小説 - その他

の最初へ
 0
 2
の最後へ

未来ノート 2

「あっちの学園の方が運動器具がたくさんあってちゃんとした良いコーチもいるからですって。」
スポーツに力を入れてる学校なのか?あとでネットで検索してみようかな。
電話の向こうからたぶん母親の声が聞こえてきた。
「友美!いつまで電話してるんですか!早くお風呂に入りなさい!」
「は、はい!ママ!ごめんね。もう切るね。」

僕は夢美女子学園について、インターネットで探ってみた。
夢美女子学園は数年前からスポーツに力を入れるようになったようだ。それは物凄い力の入れようで、スポーツの才能や実力に優れた生徒を数多く集め、設備もとても充実していて、優秀な指導者も揃っている。来年度からは男女共学にして、女子だけでなく男子のトップアスリートの育成も手掛けるとのことだ。
そうか!来年度から男女共学になることが決まっているから、それで僕の転校も認められたわけだな。
友美は天才的新体操プレイヤーにしてスタイル抜群の美少女、その上、某企業グループ会長の令嬢ということもあって、夢美女子学園も彼女の獲得を強く希望したようだ。

翌日の朝、朝ご飯を食べ終わると電話がかかってきた。
「はい。」
「あと3分ほどでそちらに迎えの車がご到着します。玄関で待機しててください。」
電話はすぐ切れた。
「え?迎えの車?」
僕は急いで身支度を整えて玄関に行き外に出た。
すると白い高級車が玄関の前にとまってドアが開いてスーツを着た女性が降りてきた。
その女性は僕の顔を見つめた。
「二宮健司様でございますね」
「は、はい」
「私、天城家のメイドで、友美お嬢様お側に仕える新庄美月と申します」
彼女は僕に自己紹介した。
「これより貴方を夢美学園にお連れいたしますので、直ちに車にお乗りください。友美お嬢様も乗っておられます」
「えっ!?」
車の中を見ると、既に友美さんが乗っていた。
「おはようございます。健司くん」
「おはようございます」
挨拶をした友美さんに、僕も挨拶を返した。
「ごめんなさいね。私の我儘のせいで迷惑を掛けて」
「い、いえ…」

「どうぞ、座って」
「はい」
僕は友美さんの隣の座席に座った。
「では、これより夢美学園へ向かうから」
話を聞くと、僕と友美さんの夢美学園への転校手続きは既に済んでいるとのことだ。そして、夢美学園は今日から正式に男女共学校になるとのことだ。

「健司くん。これから先、私の事よろしくね」
「い、いえ。こちらこそ…」
これから先、一体どうなるんだろう。僕は不安になって、鞄から例のノートを出し、友美さんに気づかれないよう、こっそり開いてみた。すると、
「天城友美の婚約者になる」
なんてことが書かれている。

SNSでこの小説を紹介

その他の他のリレー小説

こちらから小説を探す