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初恋の人は
官能リレー小説 - その他

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初恋の人は 77

笑い合うきららと陽菜。
互いに理解できない事も多々あるが、それでも馬が合うのか、もうすっかり親友だ。

「いずれ俺の子を孕んでミルクを出すさ」
「それ楽しみよね!」
「はるはる先生には沢山赤ちゃん産んで欲しいな」

アンナの契約が切れる3年後以降の話だから、もう高齢出産の部類になる年齢だろう。
だが、アンナに子供を産ませたいと言う気持ちは強い。
アンナ・・・いや、春香は良き妻となり、良き母になるべき女だ。
その幸せを奪った男達には憤りを感じるし、できるなら俺が幸せにしてやりたいと思う。
無論、それが厳しい道なのは分かっている。
そしてアンナも理解しているから、笑顔が悲しみを帯びていた。

これまでにもいろいろなものを失ってきたアンナだけに、その気持ちはわかるし不安があるのもわかる。
だが、俺は本気だ。
アンナを愛し抜くのはもちろん、その子供だって…これは俺の責任なのだ。

「こんな私でも…いいのなら」
「構わないよ、アンナは俺の女なんだから」

そう言ってから俺はきららと目を合わす。
アイコンタクトでおおよその意図を察したきららがアンナから離れる。
俺はアンナの身を起こし、先程まで飲んでいた座卓に誘う。
その前にアンナを座らせ、背後から超乳を揉む俺。
そうしていると、きららが俺の意図を察して紙とボールペンをアンナの前に置いた。

「名前を書くんだ」
「これはっ?!・・・できませんっ!これはっ、駄目ですっ!」

書類を見た瞬間酔いすら醒めた表情のアンナ。
だが俺は聞く気は無い。

「書くんだ!」

超乳を少し強く掴みながらアンナの豊満な尻をピシャンと叩く。
アンナに対してスパンキングなんてした事は無かったが、これを書かす為にあえてやる。

「そうよアンナさん、書いてよ」
「はるはる先生っ、書いちゃえ!書いちゃえ!」

事前に打ち合わせ済みのきららと陽菜が横から言う。
アンナは泣きそうな表情で困惑していたが、俺は許す気は無い。

「お前は、高浜アンナでも無く、神崎春香でもない・・・嵯峨春香として新たな人生を俺に捧げろ」

それは婚姻届・・・
20歳になって親の同意がいらないからできる事だ。

これの発案は実は陽菜だ。
例えかりそめでも結婚生活を送って欲しいからと言う発想かららしい。
無論俺とアンナが望むなら陽菜が愛人扱いでもいいとまで言っていた。
それに離婚しても嵯峨姓を名乗ったままにできると言うのも狙いらしい。

因みにきららもどうかと聞いてみたら、この案には賛成だったが、きらら自身はその気は無いとあっさり拒否された。
まあ、きららを見ているとそんな気もしていた。

と言う事でノリノリのきららと陽菜。
ポロポロと泣き出すアンナ。

「早く書け、嵯峨春香・・・それがこれからのお前の名前だ」

駄目駄目と首を横に振るが勿論俺は許さない。
そしてきららも陽菜もだ。

「アンナさん・・・いえ、嵯峨春香さん・・・あなたがコーくんのモノなら従うべきよ」
「そうだよ、はるはる先生・・・はるはる先生はお嫁さんになるべきなんだよ」

きららや陽菜にそんな風に言われ続け、アンナはようやくペンを取って震える手で泣きながら名前を書く。

名前を書き終えたのを見届けると、きららが婚姻届を受け取る。
そして微笑む。

「おめでとう嵯峨春香さん・・・あなたはこらでコーくんの妻よ」
「おめでとー!はるはる先生っ!」

2人の拍手。
声を上げて無くアンナ。
いやもうアンナではなく、嵯峨春香だ。

俺は春香を抱きしめ頭を撫でてやる。

「お前の名は何だ?」

そう耳元で聞く。
泣きながらも春香はか細い声で絞り出すように言う。

「嵯峨・・・春香・・・です・・・」
「よく言えたな」

キスしながら溢れる涙を親指で拭う。
十歳以上年上なのに、可愛らしい。

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