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初恋の人は
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初恋の人は 25

こっちが申し訳なく思ってしまうほどだが、高浜アンナにとってはこれが当たり前の姿勢なのかもしれない。

「先生、先生は悪くないと思うんだ。なんかごめん」
いまだ頭を下げたままのアンナに声をかける。

「こうやって仕込まれると普段からそんな人になっちゃうんじゃないかって怖くなるんだよね。だから私、レイプとか脅迫モノとか、暗い作品は断ってるんだ」
きららが隣で言う。

「きららはそっちの仕事は向いてないし、やる理由もない。そもそも、商品価値が違う」
「私は、かつてAV業界を見下したりそんなものが出回るのを許すなという立場の人間だったので、そんな人間があの世界でまっとうな売れ方を望めるはずもありません。それに、危険な仕事をしている男性に比べれば甘えているというのも分かっています」
「まだまだ頭がいいように見せたいみたいだけど、俺はAV女優と見込んで頼んだんだ。ラグビーと同じだ、倒れた相手からボールを奪う。この場合はプライドがボールと考えていい。お前の本音は知らないけど、今のはあの演技以上だ」
「では、抱いていただけるので・・・」
「当然だ。でも、俺よりきららに感謝するんだな。もし、ここがハプイニングバーなら、不慣れなSMプレイというきつい遊びにつきあわされてる所だ」
「今になってみれば、この仕事ができるのも調教のおかげです。あの方も相当なマニアで経験と資産をお持ちでしたので、質の良い道具でギリギリのレベルで済ませて頂きました。もしも、調教に刃物や鎖を使われていたら、今でも体に跡が残っていたと思います」
「俺はアンナのせいでSに目覚めたようなものだ。今は潜在的なものだけど、普段なら見ていない作品の影響だ。これからのプレイも、元教師とか年上とか思わないからな。今日は俺だけのメス豚になれ」
「はいっ」

俺はアンナを立ち上がらせて、土下座を褒めてこれからのプレイの方針を納得させると遠慮なくキスする。これだけでもある程度征服欲が満たせたくらいだが、きららに感謝しつつディープキスに移行しながらMカップの先にある乳首も刺激する。
「あっ・・・」

敏感な反応。
豊乳すると感度が良く無いと言う都市伝説めいたものがあるが、乳首周りは恐らく関係無いだろう。

「優しくしてあげてね」

きららが心配そうな声。
同じ男に処女を奪われた同士と言うシンパシーがあるみたいで、かなり情が移っている気がする。
余り酷い対応すると、彼女にも影響が出そうだ。

「私なんて・・・優しくされる資格の無い雌豚です・・・」

そして、アンナの方もこじらせている。
撮影でも多分良い待遇では無さそうだし、酷い扱いをされるのが普通になってるのだろう。
なので普通にSMしても受け入れてしまうだろうけど、きららはドン引きするだろうし、アンナはこじらせたままで終わるかもしれない。
このMカップを楽しみたいし、一過性で撮影のように楽しむ事より信頼関係を作るのが先かもしれない。

なので、再び優しくキスしてやる。

「こんな優しいキスなんて・・・いつ以来かな・・・」

少し身体を震わせて言うアンナ。

「俺は自分の牝には優しいぞ」

彼女に何度もキスしながら巨大な乳肉をゆっくり捏ねる。
きららのも大きくて存在感があったが、アンナのMカップの重量感が半端ない。
掌に感じる重みが明らかに違うのだ。
こんなもの胸に付けていれば、普段の生活にも困るかもしれない。

「普通の格好していても、街に出ればみんなこの胸に注目するだろ?」
「ええ・・・だから、なるべく外出は避けているの・・・」

そう言う所が更に暗いオーラとか悲壮感に繋がってきているのだろう。
そして誰にも優しくされないし、粗末に扱われるのみ。
彼女からは人生を諦めきった感が滲み出ている。

「あっ・・・優しすぎる・・・」

キスと愛撫にアンナが震える。
同時に身体の緊張が解けていくのが分かる。
そして緊張は解けてきているが戸惑っているのも分かる。
何時ものハードなプレイを想定した緊張だったのが、ソフト過ぎて混乱しているのだろう。
これはある意味、逆パターンのSMかもしれない。

「嫌いか?」
「嫌いではないけど・・・優しくされる資格が・・・」
「俺のメスだからある」

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