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初恋の人は
官能リレー小説 - その他

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初恋の人は 17

俺は由衣を押し潰すように唇を合わせる。
押し潰されたような体勢での長いキスは由衣も辛いのか、俺にかかる鼻息がフーフーと荒いものになる。
たっぷり時間をかけてキスを終えて顔を離した俺は、由衣に向かってこう言う。

「嘘つけ・・・由衣は誰にでも孕みたいって喜んで言う淫乱だろうが!」

淫らな事をするならきららと呼ぶが、あえてここは由衣と呼んだ。
その効果なのか、由衣の目が一瞬泳ぐ。

「そんな事ないからっ!」
「いいや嘘だな・・・本当の事言わないと抜いて放置するぞ」

否定するが俺の押しに由衣の目は明らかなぐらい泳ぐ。
それでも首を横に振るが俺は許さない。

「じゃあ、抜くか」
「待って!待って!本当の事言うから!」

俺が抜こうとすると相当焦った声を出す。
ここに来て初めて主導権を取れた気分だ。

「ゆ、由衣は誰でも彼でも孕ませてと喜んで言う淫乱女ですっ!・・・嫌々言った事なんて最初のうちだけでしたっ!」
「正直に言えたね、よろしい」

変に気を使われるより、本性を曝け出してくれる方が有難い。
俺はこんな由衣が堪らなく好きなのだ。

「ん、んああああっ!!!!コーくんっ、イイっ、すごくいいいぃっ!!!!」
正直に欲望をさらけ出した由衣に、俺はさらに興奮が増し、さらに激しいピストンを繰り出した。
由衣は絶叫し、さらに俺を求めた。

「俺の手で由衣を孕ませてやるからな!」
「あああっ、コーくん、コーくんの、精液で、由衣を、孕ませてぇええっ!!!!」

上手に出てはみたものの、俺も余裕はない。

「出すぞっ!孕めっ!孕めよっ!」
「出してぇっ!出してっ、出してっ、孕ませてえぇぇっっ!!」

押し潰すように体重をかけてそのまま放出。
大柄な上に鍛えて重い俺がそれをやると、由衣は相当苦しかろう。
ふぎっと悲鳴と共に目を剥いて俺の放出を受け止めたのだった。


射精を終えた俺は身体を由衣から離すと、由衣は身体を折りたたんだままヒクヒクと身震いしていた。
何て言うか、これは征服感が半端ない。
射精以上に満足感があった。

暫くすると、由衣が大きく息をしながら脚を戻す。
そして恍惚の表情で俺を見た。

「私、本気で女を孕ませようとする男の顔が好き・・・そう言う顔で迫られると生きてる喜びが得れるわ・・・」

由衣の声にも満足感があった。

「由衣は子供が欲しいのか?」
「現実問題・・・私は赤ちゃん産んじゃいけない女だけどね・・・」

どこか遠くを見るような目で天井を見る由衣。
世間的に見れば由衣は身体を売って稼いでると言うレッテルがつきまとう。
このネット社会のご時世、由衣の行為はずっと残るし、隠してもその過去が暴かれる可能性はすこぶる高いだろう。

風俗業界から幸せな家庭を作れた人は、多分殆どいないだろう。
そんな事は俺も分かっている。

「ただ孕めって言われるのは好きだし、孕みたい気持ちは抑えていないわ・・・避妊はきっちりしてるけど」

現実って残酷なのだと思う。
それでも由衣の事が好きなのだが、この関係をずっと続ける為にはどうするのがいいのかと言う答えは俺にまだ無い。

「今はコーくんと、ただセックスに溺れたいわ・・・」
「ああ、俺もだ」

もしかしたら、何かいい考えがあるかもしれない。
そう思いながらこの関係を続けたいと思った。

「とりあえず満足したし、ご飯用意するね」

そつ言ってヨロリと立ち上がる由衣。

「風呂とかいいのか?」
「いいわ・・・暫くコーくんのに包まれていたいし」

そう言って微笑む由衣にドキリとする。
例えどんな境遇だろうと、由衣のこの笑顔を見れるならいいと俺は改めて感じたのだった。

やがてキッチンから由衣の手料理のいい香りが漂ってくる。彼女は本当に料理上手で軽く新婚夫婦の気分にさせてくれる。
ただ格好がさっきまでがっつりセックスしてましたっていう、ほとんど裸みたいなのが気になるけど。してたのが俺だからツッコミはしない。

「抱きついてきてもいいんだよ、コーくん」

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