妄想と現実 4 「おはよ」 なんやかんやで教室までカトリーナと手をつないだままで、その間も特におかしい目で見られずにやってきた。 何か世界が変わったみたいだ。 明らかに俺を蔑んでいたカトリーナの親友の三浦も折戸も怪しんだりしないし、俺のオタク仲間である馬淵も木村も、特に不思議に思うこともせずいつも通り接してくる。