つながり。 5
「ごちそうさまでした」
ジェシカの手料理があれば多少の残業も苦しくない。
一人暮らしの頃にはなかった人のぬくもりを感じられて嬉しいし、食事中の会話も楽しい。
「今日もよくできました」
「あう…」
ジェシカの頭をナデナデすると、ちょっと顔を赤くして俯く。
その姿は可愛らしい。
「友樹、すぐに食器洗うから、お風呂一緒に入ろ」
「ああ、もちろん」
ジェシカは俺が答えるとニッと白い歯を見せ笑ってシンクの方にパタパタと歩いていく。
俺は思い出す。
ジェシカと一緒に暮らし始めて、2日目の夜。
初めてジェシカと一緒に風呂に入って、そして…
「ねぇ友樹」
「何だ?」
「私…友樹と、セックス、したい…」
いきなりのお願いに困った。
それまでパソコンのモニター越しのチャットで、オナニーを見せ合ったりはした。
そのころから好きという感情はあった。心がひかれあっていた。
ただ、一緒に暮らし始めてからはまだ2日。
「友樹、大好き」
ジェシカは不意に、唇を重ねてきた。
その口づけは、ほんの一瞬で終わるようなものではなかった。
ジェシカが抱き着き、背中に手を回す。
胸板に押し付けられる年齢以上に成長した乳房。
唇の、さらに奥に差し込まれる小さな舌。
ジェシカの気持ちをこれでもかというくらい受け取った。
その気持ちに応えてやるように抱き返し、頭を優しく撫でながら濃厚なキスをする。
ジェシカは身体を打ち震わせた。
「友樹ぃ…」
唇を離しジェシカの表情をうかがうと瞳を濡らし、蕩けた顔で俺を見上げていた。
「友樹、大好き…」
「ああ、俺もジェシカのことが大好きだ」
お互いの愛を確かめ合えた。
俺はそのままジェシカの胸を愛撫した。