アイドル アンダーグラウンド 2
「あっ…よ、よろしくお願いします…」
理桜は一瞬固まってしまう。たどたどしい挨拶はワンテンポ遅れてしまった。
まさか事務所の社長がこんなに若い、しかも女性だとは思わなかったからだ。
「子役からやってたから、キャリアは結構長いのね」
「まあ…そこまでお仕事はなかったですけど…」
麗奈との話は思っていたより弾む。
彼女ももともとグラビアアイドルで、独立してこのイグニスエンタテインメントを立ち上げた、という話を聞かされる。
「理桜ちゃんはスタイル良いしグラビアとかでイケると思うけどその辺どう?」
しばらくの雑談の後、麗奈は理桜に問いかける。
「グラビアですか?あまり詳しく無いですけどガンバります」
「ガンバるね…グラビアは厳しい世界。理桜ちゃんの覚悟を見せてもらうわね」
理桜の答えに元グラドルの先輩として麗奈はテストをする。
「この水着に着替えて頂戴…」
麗奈が持ってきた水着に理桜は驚く。事務所に送る写真の時に着たビキニもかなり攻めた布地の少ないモノを着たつもりだったが、この水着?は布地の面積がさらに半分程度しかない。
唖然とする理桜に麗奈は言う。
「歳を重ねるごとにグラビアはチャレンジの連続になるわ。これくらい朝飯前!って気持ちで、理桜ちゃんにも臨んでほしいな」
「はい……!」
一度着替えのための個室に移り、手渡された水着を身につけ麗奈の前に戻る。
顔から炎が出るんじゃないかと思うくらい恥ずかしい。しかしこれも通過点だ、と理桜は意気込み麗奈の前でポーズをとる。
「素晴らしいわね…14歳でバスト83だから、見事なものね」
「ありがとうございます」
麗奈は誉めながら理桜をその気にさせていく。恥ずかしがる表情もそれはそれで良いものだが、そこは吹っ切れてもらわないと表現の限界もすぐにきてしまう。
「せっかくだからポージングを少し教えてあげるわね」
麗奈はそう言うと着ていたスーツを脱ぎ始める。
「ええ!」
驚く理桜を気にすることもなく麗奈は下着姿になる。黒いレースのブラにはたわわに実ったFカップの美バスト。ローライズTバックでもプリんと張りのあるヒップ。まだウブな理桜の目にもとてもセクシーに見える。
「グラビアをやるならポージングはとても大事、よりキレイによりセクシーに映るためには自分の武器を最大限に生かしたポージングが必要なの」
麗奈がそう言いながら軽くポーズをキメる。
「スゴい、全然違う…」
その瞬間、麗奈の雰囲気がガラッと変わり色気が溢れ出していく、同性を見て性的興奮を感じるという初めての経験に理桜は圧倒される。
「うふふ、やっぱり見られるのって愉しいわ」
麗奈はノリノリでポーズを変えていく。