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幻影
官能リレー小説 - その他

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幻影 10

前の時は若さのあまり、自分よがりでただがむしゃらだった…
結衣だって初めての時はあまり良くは無かったんだろう…

女性との経験数は少ないけど、それだけ僕も大人になったということなんだな…
今は自分のことよりも、結衣のことを優先させたいからね…

シーツをギュッと掴み、必死で何かに耐える表情。
瞳をギュッと閉じ、控えめに喘ぐ。
今は我慢して…きっと気持ちよくなれるはずだから…

徐々に速度を上げる。
「ああっ、あっ!豊さん…!あっ!あっ!」
「結衣、どんな感じ?」
「あっ、ああっ、変なの、んんっ!あっ!何も、考えられない、んんっ!」

「そう…それでいいんだ…変に抵抗なんかしなくていいから…」
背を曲げて結衣の額にキスをする…
少しでも安心してくれるといいんだけど…

「あぁ豊さぁん…なんか変な感じぃ…これって気持ちいいってことなのかしらぁ?…」

甘く蕩けそうな結衣の声。そんな表情まで生前のあの子を彷彿とさせるからこっちも胸にくる。

「そうだよ…セックスは気持ちいいものなんだ。結衣にはもっともっとそれを知って欲しいんだ」
「ああっ、すごいっ!あっ、もう、ヤダ、おかしくなっちゃう、豊さん…!!」
ストロークを速めると、結衣が切なく叫びだす。

こんな声を出して、彼女もよく僕の愛撫に応えていてくれた…
そう思うともっと彼女を抱いてあげればよかった…と、切なくなる…

そう…僕は結衣と四年も付き合っておきながら、セックスの回数は普通のカップルよりきわめて少なかったと思う…

それは単に、ガツガツした肉食系の男だとは思われたく無い…
そんな僕のカッコ付けだった…

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