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幻影
官能リレー小説 - その他

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幻影 50

「ごめんなさい…なかなか挨拶に来れなくてぇ」
そこにデザートを持った瑞希がやって来た。

「そんなこといいよ…忙しそうなのは見ていて分かったからね…」
「でも折角豊くんが新しいカノジョさんを連れて来てくれたっていうのに……えっ、やだぁ、ホント結衣に似てるのねぇえ…」

「初めましてぇ、佐藤結衣です」
「しかも名前まで同じだもんね、ホント他人とは思えない……えと、私は鈴木瑞希。豊くんとは大学が同じ友達なの」
「よろしくです」
すぐに仲良くなれそうでよかった。

「瑞希はここのバイト長いからね、今日のサービスもコイツのおかげだよ」
「ふふふ、結衣ちゃんだって美味しそうに食べるんだもん」

「いえホント美味しかったですぅ…もう食べ過ぎちゃいましたぁ♪」
「そう言って貰えてよかったはぁ…シェフやオーナーもきっと喜ぶと思うはぁ…」

「確か…ここのシェフやオーナーって、二人とも女性なんだよな…」
「ええ、咲乃さんと梨花さん…二人とも高校からの同級生なんですって…」

さっきまでフロアを取り仕切っていた凛々しい女性。
黒のシックな服。今は厨房脇の椅子に腰かけてゆっくりしている。

「中原梨花さん。旦那さんがいて、この前娘さんを生んだばかりなのに、現場に戻ってこられて」
「家族もいるんだ…」
「すごいよね、私もああいう人になりたいと思うんだ」

「へぇ〜瑞希が人のことを褒めるなんて、珍しいこともあるもんだな…」
「やだぁ…そんなこと言ったら、結衣ちゃんが誤解しちゃうじゃない;…」

「だってそうだろ?…いつも辛口なご意見を戴いて、僕のハートはもうボロボロだぜぇ…」

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