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幻影
官能リレー小説 - その他

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幻影 48

その耳朶に唇寄せ、甘く噛む…
死んでしまった結衣が好きだった行為…
こんな風に意識を失っていても、結衣は肩を竦めて反応してくれたよな…

そう思って優佳里のそれも同じように噛むけど…優佳里からの反応は全く無かった…

まあ、あれは結衣だけだったんだろう。
先代と、そして今の結衣と、2人以外の女の子を抱いた、抱けたことに自信を持たせてくれたのだから優佳里には感謝しかない。


「豊くん」
ようやく目覚めて、僕が帰ろうとしたとき、優佳里が一言。
「今の結衣ちゃんとは、ずっと、頑張ってね」
「もちろん」

その言葉が切な気で、ちょっと後ろ髪を引かれる思いがした…
これが今の結衣と出逢う前だったら、間違いなく僕は優佳里と付き合っていただろう…

「今日はありがとな…」
そうお礼を言い、チュッとキスをして部屋を出る…


優佳里の気持ちも知れたことで、僕は先代の結衣を亡くしたショックから完全に立ち直れたし、今の結衣をより愛してあげようという気持ちが強まった。
こればかりは優佳里に感謝するしかない。

「うふふ、コレ美味しいですね〜」
目の前で出来立てのパスタを食べている結衣を見てまた思うのだ。

ケチャップのせいだろう…
結衣の唇はいつもよりも艶かしく輝いている…

あの唇が僕のモノを…と、思うと…つい思考がそっちに傾いてしまうよ;…

「どうしたんです?…心ここに有らず…って顔してますよぉ…」

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