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幻影
官能リレー小説 - その他

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幻影 5

慣れた素振りを見せながら過激なことも言っていたけど、こうゆうところを見ると、口ほどにも無いことが分かる…
この位の年齢って、男子と同じように女の子も強がってみせたいもんなのかもしれないな…

自分が高校生だった頃…
そう、結衣と初めてヤッた時のことをなんだか思い出してしまう…

あの時の結衣も、背伸びした感じで僕を誘ってきたけど、実際本番となるとものすごく怯えたような表情で、必死に痛いのをこらえながら僕を受け入れてくれた。
それからは本当に身体の相性の良さを感じていた…

でも、あの夜、結衣と何度目かのセックスを終えたあの夜が最後だった…

「初めて?」
その問いにこちらの結衣は小さく、ほんの微かに首を横に振る。
「本当に?」

返事なく僕の首に腕を巻き付けてくる結衣…
まあ答えたくないなら無理には聞かないけど、ちょっと気にはなる…

「僕はあまり経験ないさ…こないだも言ったように童貞ではないけど、回数で言ったら微々たるもんなんだ;…」

ずっと年下の結衣にこんなことを言うのは恥ずかしいけど、こういうことは始めに言っといた方が後々楽だからね…

「ごめんなさい……」
か細い声で僕に抱かれながら囁く結衣。
「何も結衣を責めてることないさ、謝ることだってない」
「私、初めてです…」

やっぱり背伸びしてたのかな。
それでも正直に言ってくれた結衣が、より一層愛しく感じた。

「それは光栄だな…いい想い出になるように、僕は頑張らなくちゃだな…」

「バージンを抱くだなんて…重たくありません?…」
「そんなこと気にしていたのか?…さっきも言った通り、僕だってそんなもんだから、返ってホッとしてるさ…」

やっぱり男としては、誰かと比べられて…下手だなんて思われたくはないもんな;…

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