幻影 32
「ふふ、こうして豊さんのコレ間近で見るの初めてですねぇ」
いや、そんな改めて言われたら反って恥ずかしさを覚えるんですけどね;…
「大したこと無いだろ;?…、、まあコレが一般的な男のモンではあるんだけど…」
僕のは至って標準サイズだし;…これといって自慢は出来無い愚息ですけど;…
「私は、豊さんのしか知らないですもん…」
うっとりした表情で主張するモノを見つめる結衣。
可愛らしいメイドが徐々に女の顔を覗かせていく。
それがたまらなく興奮する…この結衣との出会いから一番と言っても過言ではなかった。
「ああ…素敵です…」
のっそり立ち上がるソレに、結衣はそっと手を添え舌先をつけた。
と同時にビクン!と身体が跳ねてしまう…
まるで脚気の検査で膝小僧を叩かれた時みたいに、自分の意志とは関係のない条件反射だ…
「クスッ…嬉しいんですか?」
舌を伸ばしたまま下から見上げてくる結衣…
なんだかエロさ満載だ;…
「う、うん…ヤられるのも悪く無いかも…」
決してMって訳じゃないとは思ってはいるんだけど…;
きっと今までに経験してこなかったからかもしれない。
先代の結衣は奥ゆかしいタイプの子で、エッチのときでも自分から攻めるようなことはしなかった。
僕が要求すればフェラもしてくれた…僕が受け身のときはなかっただろう。
対して今の結衣はどこか悪戯好きで小悪魔っぽい。
顔立ちは瓜二つでも性格はまるで違うみたいだ。
どちらも優劣つけられない程に魅力的だけど、今はこの結衣に甘えさせてもらおう…
何たって僕にとっては初めての受け身…
今まで自分の中に眠っていた性癖が、目覚める可能性だってあるかもしれないもんな……ちょっと怖い気もするけど;