幻影 27
「ああっ、ああっ!ひあああっ!」
結衣が僕の胸の中で激しく身体をビクつかせる。
背中の手からだんだんと力が抜けていく。
それを見て僕は安心して結衣のナカに熱い塊を流し込んでいくのだ。
「結衣、良かった…」
意識を失いぐったりした結衣をベッドに寝かせた。
自分のベッドの上に、こうしてヤッたばかりの結衣が全裸で寝ていることすら何だか信じられない…
僕はうれしくなって、その額に優しくキスを落とした…
「驚いた…結衣さんに瓜二つじゃない…」
背後からのその声に僕はギクリとする…
妹の彩月だ…
昔からノックもせずに部屋に入ってくるのは当たり前のことだけど、この状況で入ってくるのは勘弁してほしい…
「いや、これは…」
「今のお兄ちゃんなら、むしろ良かったね、だよ」
「彩月…」
「結衣さんを亡くしてからずっとお兄ちゃん塞ぎ込んでたじゃない…私だってずっと心配してたんだよ」
「ごめん…お前にも心配掛けたよな…」
落ち込む僕は、周囲に気を使う余裕なんて全く無かったからな…
「でもよかったね…ちゃんと勃ったんでしょ?」
僕のしな垂れた股間に目を向けてくる彩月…
「あっ;…まあ…」
興奮は収まっているとはいえ、妹にココを見られるのは当然ながら照れる;…
妹とはいえ彩月だって高校生。
ここ数年で急激に成長して胸もお尻もすごく女らしくなった気がする。
…なのに未だに風呂上がりとかにリビングをタオル一枚や下着姿でうろつくのはちょっとね。
「信じてくれるかわからないけど、名前も同姓同名なんだ」
「結衣さんの生まれ変わりじゃない?ホント瓜二つだよ…」