幻影 26
堪らないこの感覚…
先代の結衣を亡くしてからのこの半年、他の子も抱かずによく我慢できていたな…と、自分を褒めてあげたくもなる…
まあショックのあまり、一時は勃つことも叶はなくなったんだから、それも仕方がないと言えばそうなんだけど…
「はあっ、ああっ!豊さんっ、豊さんのっ、いい、すごくいい!」
「僕も…結衣のナカ、とても…気持ち良いよ!」
激しく身体をぶつかり合わせる。
先代の結衣よりも身体の相性が良いのでは…とすら思ってしまう。
「あっ、あああっ!!」
結衣の身体を持ち上げ、激しく上下に揺すり腰を振る。
結衣が背中に両手を回してしがみついてくる。
それにより、僕の胸板の間に潰れくる結衣の乳房…
その柔んわりとした感触が堪らなく気持ちいい…
「あぁ!…ゆ、結衣…」
僕はぐっと奥歯を噛み締めながらも負けじと手を伸ばし、結衣のお尻の肉を掴み…揉みしだく…
胸もいいけど結衣のお尻もまたたまらない。
電車に乗って移動してる時もずっと後ろから触りたくてうずうずしてた…痴漢の心理がわかるようでちょっと怖い。
「ああっ、ああっ、豊さぁん!!すごくいいのっ!!!」
泣きわめくように叫ぶ結衣。
彩月に聞かれやしないかという焦りもあったが、今はそれどころじゃなくなりかけていた。
こんなに気持ちいいのは久し振りだ…いや初めてかもしれない…
この極上の快感の中では、先代の結衣とのセックスは…いや先代の結衣の存在事態が“幻影”…だったんじゃないか?…とすら思えてくる…
「結衣…結衣…結衣ぃぃ…」
もはや頭が混乱し、自分がどちらの結衣を呼んでいるのかさえも分からない状態だ…