幻影 22
「そりゃあ私だってその位の知識はありますよ。男の人って出さなきゃ健康に悪いんですもんね…」
「あっ;…そ、そうだな…」
そんなこと考えてシテはこなかったけど、確かに男の身体の中では日々大量なる精子が作られているんだから…それを頻繁に出して上げるのが健康な男の勤めかもしれないな…
彩月の姿がないことを確認し2階に上がり自分の部屋に結衣を招き入れる。
「汚いかもしれないけど」
「いえ、私だって自慢できるようなお部屋じゃないですし」
「結衣は几帳面だと思うぞ」
「ふふっ、どうですかねぇ」
「男の人の部屋って初めてです」
結衣がベッドの上で可愛らしく跳ねてみせる。
そのマットの下には数冊のエロ漫画が隠してあるんだけど;…そんなことは言えないな;
「ここの上で豊さんはいろんなことをして…大人になったんですねぇ…」
ちょっと意味深な言い方だな;…
まあ考えてみると、初めての精通を迎えたのもこの上だったし…先代の結衣と初じめての体験をしたのもこのベッドでだったから、あながち結衣の言うことも間違ってはいないよな;…
ベッドの上に寝そべり毛布にくるまりゴロゴロする結衣。
なんだか小動物を見ているようで心が和む。
「あぁ…ちょっと幸せ」
スパッツの丈が短く健康的な太腿が眩しい。
表情もだんだんアンニュイになってきた。
股間がノッソリと立ち上がってくる。
「結衣も大人にしてあげようか」
結衣の上から覆いかぶさるように見下ろした。
この結衣と同じように、少女だった頃の先代の結衣のことを思い出してしまう…
数年経ったら、きっとこの結衣もあんな素敵な女性になるんだろうな…
「やだぁは…私はもう立派な大人ですよぉ…」
そう言って頬を膨らます結衣…